「娘がダウン症だと告知を受け、目の前が真っ暗に」3人の子どもを持つ母の本音とは
大阪のベッドタウンに暮らす、ガードナー瑞穂さん一家。アメリカ人の夫は小学校で美術と英語を教え、小学6年生の長男エイデンくん、小学3年生の長女璃莉(りりい)ちゃん、そして、小学校1年生の次女茉莉衣(まりい)ちゃんは、それぞれが個性豊かに育っています。 【エッセイ】金言が詰まったガードナーさんのエッセイを試し読み そんな瑞穂さんのエッセイ集『ダウン症それがどうした!? と思えるママになるための100のステップ』は、イラストレーターで英語講師のエージェントをしていたガードナー瑞穂さんが、子育てに奮闘する日々から生まれた本。 今回は3人目の末っ子、まりいちゃんがダウン症だと知り、そこから今に至るまでの心境、そんな想いを込めたエッセイについてお伺いしました。 エッセイの中で特に大切だという10ステップとともに紹介します。 そんな瑞穂さんが出版した絵本『もし ぼくのかみが あおいろ だったら』は、実の息子からの質問がきっかけで生まれた本です。 ただ、エッセイと絵本、一気に2冊の作家となるまでには、いくつもの葛藤がありました。
出産3日後「娘がダウン症だと告知を受けた」
2017年秋、大阪で次女のまりいちゃんを出産した瑞穂さん。ダウン症であることを告げられたのは、産後わずか3日目のこと。大きなショックを受けたと言います。 「これからの子育てへの不安と恐怖でパニック状態になっていましたし、涙が止まりませんでしたね」(カッコ内ガードナー瑞穂さん、以下同じ) エッセイ集の中では、『自分で作り出したネガティブな妄想の連打の攻撃を受けて(略)落ちに落ちて地面を掘り、たぶん日本からオーストラリアまでたどりついていた』とコミカルに振り返る瑞穂さん。 しかし、当時の本音は、未来が考えられなかったといいます。 「告知を受けたときに、臨床心理士の先生から『人生のなかで10年ぐらいかけて起こるような精神の変化が、入院中から数ヶ月くらいの間に起こる』と説明されたのを覚えています。それと、気持ちが揺らいでいるから交通事故と宗教勧誘には気をつけてください、とも(笑)」