「当日は朝5時出勤。前日ですでにヘトヘト」学校の先生が運動会で直面する“知られざる苦労”
観覧席を工夫して保護者もケア
子どもたちの指導だけではなく、安全面や会場の設営についても考えなければなりません。特に安全対策は超重要。ケガの対応や熱中症対策、道具の点検など、安全は第一に考えていました。 また、保護者の観覧席も結構気を遣います。どの保護者も、我が子のがんばる姿を写真や動画に収めたいですからね。演技をしている学年の保護者へ向けた優先観覧席や、徒競走で走っている子の保護者のための優先観覧席の設置もしていましたし、当日の誘導も大切な仕事です。 「我が子が走っているのに全然見えなかった!」だと保護者も残念な気持ちになります。担任は当日、子どもに付きっきりなので、担任以外の先生が誘導をしていました。 一日中保護者に向けて声をかけているので、運動会終了後、その先生は声がガラガラでした…担任でない先生も、めちゃくちゃがんばっています!
先生は運動会前日ですでにヘトヘト
運動会の準備期間中、子どもたちの身体的・精神的なサポートにも気を配ります。春開催でも秋開催でも、練習中はかなり暑く、熱中症にならないよう、こまめに休憩をとったり練習場所を変えたりしていました。 プレッシャーを感じやすい子や勝敗によって気持ちの浮き沈みがある子には、個別のサポートやクールダウンする場も欠かせません。保護者とも連絡を取り合って、子どもたちが明るい気持ちで運動会を迎えられるよう、気を配っていました。 運動会前日は、低学年は早めに下校し、高学年の子どもたちと教員が前日準備をします。高学年の子どもたちが下校すると、大人のみで会場の最終確認をおこないます。 テント設営など大掛かりな作業もあるため、PTAのお父さんたちが協力してくれたこともありました。校庭をきれいにならして、白いライン(石灰)を引きます。ライン引きが格段に上手い先生がいるので、その先生の指導の下、みんなでせっせと会場準備を進めます。 高学年の子どもたちが下校するのが3時で、その後休憩もなく、全ての作業が終わるのは5時をまわることがほとんど。ですので、前日にはすでにヘトヘトです。