大坂なおみが名将フィセッテとの契約を解消!新コーチは未定だが練習コートには名指導ムラトグルの姿も<SMASH>
女子テニス元世界ランク1位の大坂なおみ(現75位)が、9月14日に自身の公式インスタグラム(@naomiosaka)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、長らく苦楽を共にしてきたウィム・フィセッテ氏(ベルギー/44歳)とのコーチ契約を解消したと報告した。 【画像】著名ジャーナリストが公開した大坂の練習を見守るムラトグル氏の姿 四大大会を複数回制したキム・クリステルス(ベルギー)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、シモナ・ハレップ(ルーマニア)、アンジェリーク・ケルバー(ドイツ)など、名だたるトップ女子プレーヤーを指導した経験を持つフィセッテ氏は、2019年12月に大坂のコーチに就任。翌年9月の全米オープン、21年1月の全豪オープンで大坂を優勝へと導き、女子テニス界では名将の1人として知られている。 22年7月に両者は一度関係を解消したものの、大坂が産休中だった23年10月頃に再び契約を締結。今年1月に実戦復帰を遂げた大坂が一時800位台だったランキングを一気に70位台まで戻せたのも、フィセッテ氏の指導力がなければ成し得なかったのは間違いないだろう。 しかし当の大坂はアップダウンが激しい現状に悩みを抱えていた。夏の北米ハードコートシリーズの最中には自身のSNSで「自分の身体にしっくりきていない」と苦しい胸の内を吐露。先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/四大大会)でも2回戦敗退に終わり、2度の優勝を誇る得意の舞台で結果を出すことはできなかった。 なかなか光を見出せずにいる中で名将フィセッテ氏との2度目の契約解消という大きな決断を下した大坂。ストーリーズには恩師への感謝の言葉を交えて次のように綴っている。 「計4年間で2度のグランドスラム(四大大会)優勝と、たくさんの思い出。ウィム、素晴らしいコーチ、そして素晴らしい人間でいてくれてありがとう。あなたの幸運を祈っています」 ちなみに大坂の次のコーチは現時点ではまだ正式には決まっていないが、著名テニスジャーナリストのジョセ・モルガド氏が14日に自身のX(@josemorgado)で引用公開した1枚の画像には、ロサンゼルスのコートで練習する大坂を名指導者のパトリック・ムラトグル氏(フランス/54歳)が見守る姿が収められている。すでにムラトグル氏をチームに迎え入れた可能性は高いが、ひとまずは大坂側からのアナウンスを待ちたいところだ。 文●中村光佑