京都・中京区にある食堂を超えた食堂。京都市中央市場の魚屋が腕を振るう魚料理や肉料理を気さくに味わって!
今の店は前田さんが、魚屋のお客さんだった「食堂ゑびす」の前の店主から引き継いだ。わけあって、前の店主が9年前に店ができなくなり、頼まれたからだそう。当初は、以前のメニューを踏襲していたが、「自分のやりたいことを」と、店の形態は変えずに、自分らしさをどんどん加えていった。
「変な店でしょ?」と前田さんは笑うが、元々前田さんは料理人。調理師学校卒業後、東京のフランス料理店などで経験を積んだそう。食堂の内観で、前田さんのアイデアが光る、ひと手間工夫された料理が味わえるのは、そういった経緯からだ。
門上さん「東京の食いしん坊や、知人の精肉店店主から存在を聞いていたので訪れてみました。当たり前のメニューが、予想を超える味わいでした。」
いただけるお料理はこちら!
昼は880円の日替わり定食のみ。夜はずらりと揃うメニューから、食べたいものをお好みで選ぶスタイルだ。日本酒も関西から東北のものまで、豊富に揃っている。
まずは、月曜日に出される焼き魚定食から。脂ののった大ぶりのサーモンのほか、小鉢が2つもついて1,000円以下とは驚きのプライスだ。
門上さん「とにかくこのサーモンのうまさに驚きました!」 季節の鮮魚の塩焼き。ショーケースやメニューから好みの魚を選んで、焼くか煮付けるかなど調理法も相談できる。「いろんな料理を食べたいでしょう」と、料理の分量も相談可能だ。
門上さん「店主が中央市場の魚屋なので、魚はピカイチ! シンプルにご飯と食べても。」 肉料理も充実。メニューには滋賀の名精肉店「サカエヤ」の文字が。今回は、ブラウンスイス牛のモモを鯛のだしでブランシールした後、肉汁を保つよう繊維に沿ってうす切りに。それをフライパンでレアに焼いた。ソースは実山椒、のり、土佐酢、お酒。焼いたアレット(魚の骨)と加茂なすを添えて。
門上さん「赤身の実力がわかるステーキですね。」
日本酒に合うアテも充実。京都「ビビット」辛口吟醸無濾過生原酒(680円)がおすすめ。ワインっぽい辛口で、苦みや酸味が揃っていて料理に合う。