【Bリーグ開幕特集 長崎ヴェルカ】積極的な補強で着実にチーム力アップに成功、再び快進撃を見せられるか!?
日本人ウイングの層の厚さはリーグ随一!
クラブ創設から最短で駆け上がってきたB1初年度は、開幕節で千葉ジェッツに連勝するインパクトを残したものの、中盤に5連敗を2度喫するなど思うように勝率が上がらず27勝33敗の西地区6位で終えた。それでもB1昇格チームとしては佐賀バルーナーズに次ぎ、2番目に多い勝利数を記録と躍進を見せたシーズンとなった。さらにB1で勝ち星を挙げるべく、今オフも積極的な補強を敢行。 まず、ヘッドコーチに直近はオーストラリアで指揮を執っていたモーディ・マオールを招聘。ヴェルカスタイルを継承しつつも、よりディフェンスの強化が期待できる。外国籍選手はスペイン1部リーグで平均12.5得点を記録したガードのマーク・スミスと、トルコやイスラエルでプレーした強靭なビッグマンであるジェハイヴ・フロイドが加入し、昨シーズンまでのスタイルから変化を感じさせる。アジア特別枠として、富山グラウジーズからエージェー・エドゥが加入。さらに日本人ビッグマンの川真田紘也が滋賀レイクスから加わり、盤石のインサイド陣を構築。ウイングには茨城ロボッツで日本人エースを務め、ディフェンス力もある山口颯斗を獲得した。 最後に、去就に注目が集まっていた馬場雄大が契約継続となり、充実したロスターが完成。今シーズンから開業のハピネスアリーナで、伝説的なシーズンを築けるか期待が高まる。 B1初年度ながら、ペースとファストブレイクポイントはともにリーグ1位で最後までスタイルを貫き通した。ただしオフェンシブレーティング、ディフェンシブレーティングはともにリーグ中位以下に収まってしまい、今シーズンはクオリティが求められる。スミスの破壊力は抜群なため、馬場とのコンビは相手にとって相当な脅威となるだろう。ウイング陣の層が厚いため、チーム内のプレータイム争いも激化する。 ジャレル・ブラントリー 日本で初めてプレーした昨シーズンは、平均13.7得点、6.3リバウンド、3.4アシスト、1.6スティール、0.6ブロックとインパクトを残した。インサイドの力強さもありながら、アウトサイドでもプレーができる器用さがある上、ムードメーカーもこなすオールラウンダーとしてチームを支える。 木林優 昨シーズン12月に特別指定選手として加入し、継続してルーキーシーズンを迎える。世代を代表するビッグマンで、アンダーカテゴリーでは日本代表にも選出されてきた。川真田やエドゥといったインサイド選手を擁する長崎において、どのような違いを作っていくのか注目だ。 川真田紘也 昨シーズンは滋賀でしっかりローテーションに加わり、平均16分14秒出場して、5.8得点、3.6リバウンド、0.4スティール、0.4ブロックとスタッツを残した。日本代表で一躍知名度を上げて、コート外でも注目を集めるが、スミスを生かすためにも川真田の活躍は不可欠である。再びB1の舞台で輝く姿に期待だ。
ズッボン