「キュッっと上がったヒップ」と「エグい背中」のギャップ 潰れるまでトレーニングする情熱ビキニ選手がコンテストで総合連覇
「東海帝王のタイトルだけは絶対に譲れないと思っていたので、ひとまず安心しました」 9月1日(日)、俳優の金子賢氏が主催する“夏が一番似合う男女”をコンセプトにした人気ボディコンテスト、『サマー・スタイル・アワード(以下、SSA)東海帝王予選&ROOKIE CHALLENGE CUP東海帝王予選』が開催された。 【写真】八賀明日香さんの「キュッっと上がったヒップ」と「エグい背中」のギャップ
昨年に引き続き、ビキニモデル部門でオーバーオール(年齢・身長無差別級総合優勝)を勝ち獲った八賀明日香(はちが・あすか)さんは、大会後のインタビューに安堵の声を寄せるとともに、今年を振り返った。 「今年は、ベティ部門(ビキニ部門よりもマッシブな肉体が求められるカテゴリー)への挑戦をするために、より重量を上げてトレーニングに励んできました」 八賀さんのトレーニングは、ほぼ毎日、文字通り「潰れるまで」行われる。特に強化をかけた背中は以前から注力していた部位であり、ラットプルダウンではアタッチメントを全種類変えて行うなど、非常にハードなメニューを組んでいる。 「筋肉量は、今年で計測上は4.5kg増えました。ベティ部門では負けてしまいましたが、そこで思ったのは、自分の獲りたいタイトルよりもワンランク上の状態まで持っていくことを目指して、やっとひとつ下のステージで通用するんだなということです」 冷静に敗因を分析しつつも、今年はかなりの集中度でボディメイクに臨むことができた、と振り返る。 「持論ですが、『ジムに行かなきゃ、減量しなきゃ』という気持ちのときは、トレーニングも上手くいかないし、(体重も)絞れないです。気づいたらジムにいるというくらいのフェーズに入ったときには、逆に何をしても結果が出ます。今年はそのフェーズにいつもより早く入ることができたので、ビキニモデル部門でのタイトルを保持できたなと思います」 八賀さんはその要因を、昨年のSSA東海帝王戦からPRO(各タイトルの優勝者が贈られる称号)選手と多く親交の機会ができ、そのモチベーションの高さに影響されたと語った。レベルの高い環境に身をおくことで、自分も自然と引き上げられたという。 12月8日(日)に東京都渋谷で行われるSSA FINAL(全国決勝大会)に向けて、さらに一段階ギアを上げて取り組んでいくと語った。 「とりあえず、今は安心からか食欲がとまらないので1、2週間は人間らしい生活を楽しんで、9月末からはまた徐々に大会モードに入りたいと思います」 目指す場所のもう一段階上を目指してやっと結果が伴う、レベルの高い環境に身を置く。どんなジャンルにおいても成果を出すために必要な考え方を、コンテストを通じて得た八賀さんの今後のさらなる進化が期待される。
【SSAアンチドーピング活動】SSA(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代