国民党・侯氏、日米台の連携訴え 台湾総統選の候補、中国とは対話
【台北共同】来年1月の台湾総統選に対中融和路線の最大野党、国民党から出馬を表明している侯友宜・新北市長は16日までに、台北近郊で共同通信加盟社論説研究会の訪問団の取材に応じた。インド太平洋地域の安定のため日米と台湾は「同じ戦線に立っている」として日米台の連携強化を訴える一方、総統になれば中国との対話再開に取り組むと述べた。 侯氏はウクライナやパレスチナの情勢と並べる形で中台関係の緊張を取り上げ、今回の総統選ではいかに緊張を緩和させるかが「重要な問題」だと表明。日米と連携し「(日本の南西諸島から台湾、フィリピンを結ぶ)第1列島線(での防衛力)を強化する」と述べ、抑止力の重要性を強調した。 対中政策の中で最重要なのは対話だとも説明。民主進歩党の政権下で中台関係が緊張し「何年間も(中国との)対話と交流が途絶えている」と指摘。総統になれば学者ら民間レベルでの交流から始め、少しずつ公的な交流へと広げていきたいと述べた。
侯氏は台湾独立に明確に反対するとの立場を示し、米国も中国も同じだと強調した。