スイ財団、596億円相当のSUIを内部者が売却との噂を否定
インサイダーが売却との噂を否定
レイヤー1ブロックチェーン「Sui(スイ)」の開発を支援するスイ財団(Sui Foundation)が、開発企業ミステンラボ(Mysten Labs)の従業員や内部者が4億ドル(約596億円)相当のSUIを売却したとの噂を否定する旨のポストを10月15日投稿した。 スイ財団はXにて、ミステンラボの従業員及び同社創業者や出資者が、指摘された期間に個人または共同で4億ドル相当のトークンを売却した事実はないと主張。また内部関係者は、事前販売やロックアップ違反、流通供給スケジュールに関与していないと述べた。 スイ財団の声明は、Xユーザーの「light(@lightcrypto)」のポストに対するものと思われる。 なおスイ財団は、「この個人」に直接回答したいと述べているだけで、同ユーザーのポストの引用や、メンション、直接のコメントはしていない。 「light」氏は10月14日の投稿にて、「この数週間でSUIの価格が急騰していることを不可解に感じている」とし、「知っている人はほとんどいないと思うが、プロジェクトのメンバーが、この価格上昇局面で4億ドル相当のSUIを売却している」と複数枚のスライドを基に主張した。 また「light」氏は、「すでにかなり低い価格でかなりの量を売却し始めており、さらにこの高値水準で売却を加速させている」と述べ、「このエコシステムを構築している人々、つまりおそらくこのトークンの価値を最もよく知っている人々が、勢いに乗って、より情報に疎い購入者に数億ドル分のトークンを売却しているという事実は、私たちを不安にさせるものだ」と指摘した。 しかし、スイ財団は「light」氏によって特定された暗号資産ウォレットについて関与を否定。 「投稿者はウォレットアドレスを公開していないが、ウォレットの持ち主は、ロックアップスケジュールに基づきトークンを所有しているインフラパートナーであると考えています。すべてのトークンロックアップは、資格あるカストディアンによって実施され、スイ財団によって継続的に監視されており、このパートナーは準拠しています」と財団は説明している。
あたらしい経済編集部