緊急事態宣言から2週間、専門家会議が会見(全文4)人流の8割減はできていない
人流だけでダイレクトに評価できない
少なくとも人流データといわれているもので、空間的な、地理的な空間における人口サイズの情報から言うと、8割削減が達成できていないというのは皆さんご理解のとおりです。ただし、私たちが目指している接触の8割削減というのは、人流が8割削減するものっていうものだけでダイレクトに評価できるものではありません。実際には接触率といって、皆さんが接触を経験する回数自体が減ることと、それと皆さんが日々暮らしている、リスクのある空間の中で感受性を持っている、感染しうる人が減るという人口の減少の両方によって決まってくるので、そこには一定の計算プロセスというものを伴いますけども、その評価の仕方に関してはクラスター対策班でまた発表しようと思っているのと、実際にどれだけ減っているかというのは来週をめどに報告できればと思っています。 今のところでは、なので、減ってないという言い方をするよりも、人流としては8割は達成できていませんということと、接触が、私たちが求めているような8割の削減っていうことを達成できているかどうかは確認できていないというのが正確な表現になります。 実行再生産数に関してなんですけども、今日、この専門家会議の現状分析の中と、【エクス***01:11:50】に入っていないのは、今日の時点では緊急事態宣言からまだ2週間しかたっていないためというのが主な理由です。今日の時点で観察されている確定患者というのがそもそも感染した時刻というのは、だいたい緊急事態宣言が行われたころの方々です。実際に感染してから確定するまでに2週間程度の遅れがあるということが主な理由なんですけれども。なので、今日の時点の実行再生産数というので推定できるのは、ちょうど緊急事態宣言直前ぐらいのころしかまだ分からないんですね。実際に緊急事態宣言の効果がどれくらい上がったかということを評価するために実行再生産数というのは使えることになってきますので、また来週、再来週とアップデートをして報告をする予定ではいます。