緊急事態宣言から2週間、専門家会議が会見(全文4)人流の8割減はできていない
政府は7割、専門家は8割、その差をどう考える?
朝日新聞:サイエンスとしてはそうなんですけど、実際、政府が7割と言っていて専門家が8割と言っているって、その差があるということについてどういうふうにお考えですか。 西浦:科学的には8割が必要だと考えて計算をしていて、その根拠はここで計算しているとおりの日数のものだと考えています。政府のことに関しては、私からはコメントする立場にはありません。 朝日新聞:ありがとうございます。 尾身:政府は7割と言っているんじゃなくて、最低7割、極力8割と言ってる。 女性:マイクを。 尾身:ごめんなさい。 西浦:オンにして。 尾身:ごめんなさい。政府の発言は、7割か8割っていう言い方じゃなくて、最低、どんなに悪くても7割、もう極力8割って、こっちをあれしているということで、7割か8割かという言い方はしてない。総理大臣も記者会見では、極力8割と言って、7割または8割ということにはしてないんで、政府の、われわれも含めて、ここをみんな、青い線を目標にしましょうというメッセージははっきりしていると思います。 朝日新聞:ありがとうございます。
この削減ペースだと今の状態がどれくらい続くのか
日本経済新聞:すいません、そろそろ1時間半になりますので、今あげていただいている方、4名いらっしゃいますけど大丈夫ですかね。5名いらっしゃる。これでちょっと区切らせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。一度ご質問された方はできるだけ手短にお願いいたします。すいません。 読売新聞:読売新聞の【スギウラ 01:08:44】です。2点、質問させていただきます。PowerPointの資料の9ページに、現在のデータから8割接触削減の目標が達成されているとは言えないという評価がございましたけれども、今、宣言が出てから2週間の折り返し地点にもあり、さまざまな、「10のポイント」等、取り組みが求められるところだと思いますが、先生方として今の人流であるとか接触削減において、特にどの点に大きな問題意識を持っておられるかということをぜひ表明いただけるとありがたいと思っています。また、このような削減のペースが続くと、どのぐらいこの状態が続いてしまうのかということが一番気になるところなので、その点、今の状況だとこのくらいを覚悟しなければならないということももし教えていただければ助かります。 あともう1点は、実効再生産数について、前回の4月1日の提言では数字を示していただきましたが、今回、言及がなかった理由があれば教えてください。 西浦:まずスライドの9ページ目のところの1ぽつのところで書いているところなんですけど、少し語弊があるので訂正させていただきたいんですけど、現在のデータから言えることなんですけど、8割の接触削減の目標が達成されているとは言えないって婉曲的な表現をされていますけど、8割の削減が確実にできているかどうか確認できないという状況です。これに関しては来週の中ごろをだいたいめどにして、また専門家会議から発信していこうと考えています。