仕上がりは抜かりないミュージアムマイルだが…

［ＧⅠ朝日杯フューチュリティステークス＝２０２４年１２月１５日（日曜）２歳、京都競馬場・芝外１６００メートル］ 　未勝利→黄菊賞を連勝中のミュージアムマイル（牡・高柳大）が頂点奪取へ虎視眈々だ。１１日に栗東坂路で最終追い切りを敢行。レオテミス（古馬２勝クラス）相手にクビ差遅れたが、馬なりのままで４ハロン５３・６ー１２・１秒をマークした。 　高柳大調教師は「今日は併せ馬で馬なり。先週しっかりやっているので、調整程度のつもりでしたが、時計は気持ち速かった」と遅れに関して不安はない。４日の１週前追い切りも同様に栗東坂路でレオテミスと併せ馬（４ハロン５２・１ー１２・４秒）を行い、新馬戦（３着）以来のマイル戦になることを考慮した調教メニューをこなしている。 「相手も動く馬ですから後れを取りましたが、それでも前走の１週前追い切りの時より動いていたし、今日も乗り手の感覚以上の時計が出て、調子はいいです」（同調教師）と仕上げに抜かりはなく、いい意味で変わらずに好調をキープできている。 　唯一の黒星を喫した初戦はゲートで大きく出遅れた。現状の課題となるが、指揮官は「駐立の練習は毎週、問題ない」と可能な限りの対策を講じている。それでもゲート扉の開閉の音や動きが気になる様子。まだ底を見せていないだけに、当日それをいかに乗り越えるかが、勝敗を左右するポイントとなりそうだ。