神戸大・壷井達也、「スケート、大学、食事、睡眠。この4つ以外は何もしない日々」を経て… フィギュアに専念する来季へ
フィギュアスケートの世界選手権(2025年3月、米ボストン)の代表に選出された各種目の12人が23日、東和薬品ラクタブドームで開かれた記者会見に出席した。全日本選手権から一夜明け、中京大中京高出身で初の世界選手権代表となった壷井達也(22)=シスメックス=は喜びを語りつつ、大舞台へ向けた鍛錬を誓った。 世界へと一気に駆け上がった壷井が、会見で決意を語った。「代表に選ばれたからには、世界選手権に向けて3カ月間、自分のできる全ての練習をスケートにささげたい。世界選手権で最高の演技をして、五輪の枠取りに少しでも貢献したい」 全日本はショートプログラム(SP)14位からフリーで怒濤(どとう)の巻き返しで3位。11月のNHK杯と合わせ、安定した成績が評価されて3枠目に滑り込んだ。「実力的にふさわしいか、まだ自分自身で整理できていないところはある」と率直に話しつつ「絶対にここでやりきらなければ、という責任を感じた」と覚悟を決めた。 神戸大4年。「スケート、大学、食事、睡眠。この4つ以外はなにもしていないみたいな日々」と、学業との両立は多忙を極める。来季は「スケート人生の一番の目標」と語る五輪行きへ卒論提出を残して休学、スケートに専念する予定だ。「ただ自分の実力を上げていきたいというひと言に尽きる」。秀才スケーターが、夢への大きな一歩を踏み出した。
中日スポーツ