日米の世論調査はいったいどこまで正しいのか? 「10.27衆院選」「11.5アメリカ大統領選」のリアルな読み方
それこそ民主党員が涙目になって、「2028年はどう戦えばいいのか?」と悲鳴を上げることだってありうる。何しろ3回連続で共和党の大統領候補になったトランプさんに対し、勝てたのはバイデンさんの1勝だけで、後はヒラリー(・クリントン)さんとハリスさんの2敗となるわけだから。 ■すでにマーケットは「トランプ勝利」を先取り? そんなわけで、2週間後にどんな結果が出るかはまだ読めないが、データを普通に読めばトランプさんが勝つよね、ということになる。マーケットはすでに先取りを始めているようでもあり、このところの1ドル=150円台の円安はそれが一因となっている節がある。
ちなみに多くの読者はこちらもお忘れのことと思うが、4年前の大統領選挙は2020年11月3日の火曜日が投票日であったが、結果が出たのは11月7日の土曜日(日本時間では8日の日曜日未明)のことだった。 つまり結果が出るまで丸4日かかった。今年も焦点のペンシルベニア州で郵便投票の開票作業が遅れる公算が大なので、「その日のうちには結果が出ない」とみておくほうがいいと思う。市場関係者にとっては、ハラハラする日々となりそうである(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。27日は東京競馬場で秋の天皇賞(芝コース、距離2000メートル、G1)が行われる。天高く馬肥ゆる秋、今年はどんなレースが見られることだろう。 ■天皇賞の本命はリバティアイランドをおいてほかにない 昨年の「秋天」は天覧競馬で、イクイノックスのあまりの強さに目が点になったものである。それではイクイノックス引退後、秋天を制する資格がある馬はと言えば、これはもう昨年のジャパンカップ2着馬、リバティアイランド(7枠12番)をおいてほかにあるまい。
昨年の牝馬三冠にしてG1を4勝しているが、4歳にしてまだ8回しか走っていない。ドゥラメンテ産駒ということで、まだまだ伸び代がありそうだ。 昨年のジャパンカップではドウデュース(4枠7番)やダノンベルーガ(6枠10番)に、今年のドバイシーマクラシックではジャスティンパレス(6枠11番)に先着している。一番人気になりそうだが、3倍台の人気ならリバティアイランドを単勝で「ドン!」と買いたい。 対抗にはまだ勝負付けが済んでおらず、4枠6番といい枠を得たソールオリエンスを。単穴には進境著しいレーベンスティール(8枠14番)と、いずれも4歳馬を採る。後は月並みにドウデュース、ジャスティンパレス、べラジオオペラまで。
※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は11月2日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
かんべえ(吉崎 達彦) :双日総合研究所チーフエコノミスト