【プレビュー】神戸も横浜FMも狙うは勝点3。必勝を期すホーム初戦に挑む| AFCチャンピオンズリーグエリート
【国内サッカー プレビュー】今季から新設されたAFCチャンピオンズリーグエリートの第2節が1日と2日に開催され、2日には横浜F・マリノスとヴィッセル神戸が登場ホーム初戦を戦う。
2週間前の初戦を大差で落としてしまった横浜F・マリノスと引き分けに終わったヴィッセル神戸が、今大会初勝利を目指してホーム初戦に挑む。 前回大会のファイナリストが、まさかの黒星スタートとなった。アウェイで韓国の“新興クラブ”である光州と対戦した横浜FMは、前半15分までに2失点を喫する最悪の立ち上がりを過ごすと、エウベルのゴールで二度は1点差に迫るも、その後も失点を重ね、終わってみれば7失点で大敗。よもやの幕開けとなった。 9月はさまざまな大会を戦う超過密日程でメンバーのやり繰りも難しい状況ではあり、国内の戦いに戻っても苦しい戦いが続いているが、昨季の忘れ物を取りに行くためにはこの負の流れを自分たちから止めなければならない。そのためには、まずは守備の立て直しが必須である。複数失点が続いてしまっている状況をどう改善するかが問われている。 そんな状況で迎える相手は、韓国の強豪・蔚山現代とまた難敵。AFCチャンピオンズリーグの常連クラブであり、今大会の第1戦ではホームで川崎フロンターレに敗れているだけに、この試合にかける思いが強いのは想像に難くない。お互いに連敗スタートだけは許されないだけに激しい戦いになるだろう。 第1戦で最後に意地の3点目を決め、リーグ戦ここ2試合は出場停止だった西村拓真はエネルギー十分でこの試合のピッチに立つはず。勝利に飢える万能型アタッカーが、苦しむチームを救うべく縦横無尽に駆け抜ける。 神戸は勝点3の獲得こそならなかったが、上々のスタートを切った。タイの強豪であるブリーラムとのアウェイゲームは難しい90分となったが、崩れることはなくスコアレスドローで決着。勝点1と悪くない結果を手にして帰ってきた。リーグ戦のメンバーから大幅に入れ替えて戦ったことも考えても、チームの士気を高める結果となった。 その流れは帰国してからも変わらずに、リーグ戦では怒涛の5連勝で首位と勝点1差の2位に付け、天皇杯準々決勝でもターンオーバーを選択しながら鹿島アントラーズを撃破し、ベスト4に進出。これでもかと選手層の厚さを見せつけ、チーム全体で一戦一戦を戦い抜いている姿勢が伝わってくる。 この試合においても連戦のスケジュールとなるだけに、メンバーは流動的になるだろう。選手それぞれのコンディションを見極めながら起用になりそうだが、いまの神戸は誰が出ても自信がみなぎっており、総力戦で今大会初勝利をホームでつかみにいく。