「朝5時ぐらいに目が覚めちゃった」1000億円新スタジアム披露に高田旭人社長が感慨
◆明治安田J2第34節 長崎―大分(6日、PEACE STADIUM Connected by SoftBank) 【写真】近い!「プレミアリーグみたい」「ホテルからのこの眺めはたまりませんね」ピッチ全景 JR長崎駅近くに新設されたV・ファーレン長崎の新本拠地「ピーススタジアム」での初戦が行われ、約2万人の観客が声援を送った。 親会社の通信販売大手ジャパネットホールディングス(HD)(本社・長崎県佐世保市)が約1000億円を投じ、商業施設やホテルとともに建設した「長崎スタジアムシティ」の中核拠点。試合前にはジャパネットHD社長で、V・ファーレン長崎の会長と社長を兼ねる高田旭人氏があいさつ。「徐々に思いが広がる感覚というか、たくさんの方が地域創生、長崎が元気になれると信じて仲間が増えてきた。長崎県の、そして全国のサッカーファンの皆さんにその感動の場をお披露目できるということで、朝5時ぐらいに目が覚めちゃったんですけど、本当にうれしい一日を迎えることができました」と喜びをかみしめていた。 さらに「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」(ピーススタジアム)という名前にしたことについて「この場所は長崎の被爆地1・5キロの場所にあります。元々この場所で戦争の兵器がつくられている工場があり、ここで被爆された方もいらっしゃいます。長崎で生まれた企業として、平和という言葉を大事にしたいが、それだけではダメだと思い、(命名権を取得した)ソフトバンクさんに相談して名前を付けさせていただいた」と思いを語った。 平和とおもてなしを重んじるクラブとして「スタジアムの特徴として、ホームとアウェーのロッカールームの広さを一緒にしている。試合中もアウェーチームのゴールシーンもちゃんと流すようにします」と宣言。その上で「とはいえ、強くないと面白くない。残り5試合と(J1昇格)プレーオフの2試合を勝ち、満員の皆さんと最高の1日を迎えたい」とJ1復帰を願った。
西日本新聞社