「令和の米騒動」で京都のふるさと納税に注目 来年度新米を返礼品に「計画的な栽培につながる」
ふるさと納税の返礼品として農産物を出品したい人向けの説明会が、京都府南丹市役所で初めて開かれた。出品するとインターネットに掲載され、全国の消費者に向けてアピールできることや、多品種を詰め合わせた定期便が人気なことを、市職員や農家が解説した。 返礼品のホームページ掲載料や送料は市が負担するため、簡単にネット通販に挑める機会になるとして、市が説明会を企画。商工観光課と農業推進課が説明した。 職員は、京都産の野菜はブランド力があり好評なことや「令和の米騒動で、米が注目されている」と指摘。来年度の新米が先行予約として返礼品になっている事例もあり、「農家の計画的な栽培につながる」と説いた。 同市八木町で野菜を栽培する「きよしファーム」の原田遥太郎代表(33)も登壇した。自ら栽培する野菜に加え、地域の農家で多品目を出し合った詰め合わせ、市外の工場で加工してもらった野菜ジェラートなども返礼品にしており、「自由度が高い」と語った。 11月29日に開かれ、約20人が参加。質疑では次々と手が挙がり、販路開拓への関心がうかがえた。