【速報】奈良公園で「K―POP無料イベント」事業費「約2.7億円」含む補正予算 賛成多数で可決 奈良県議会 山下知事「日韓関係を安定的に保っていく上で、若い世代の交流が重要」
来年10月に奈良公園で企画されている「K-POPアーティスト」が出演する無料イベントについて、奈良県議会でイベントの費用を含む補正予算案が可決されました。事業費は約2.7億円が見込まれていて、異論の声が上がっていました。 県は、来年10月に奈良公園で「KーPOPアーティスト」などが出演する1日限りの「無料ライブ」を企画していて、来場者は最大9000人を想定しているということです。 県が友好提携を結ぶ韓国の都市「忠清南道」との共同開催で、イベントの目的は「若い世代の国際交流」とアピールしています。 一方で問題視されているのが、このイベントの費用です。県はイベントの事業費として、約2億7000万円の予算が見込まれているということです。 これに対し、一部の議員からは、「多額の公金が使われ、一過性の祭りで終わるのではないか」などと、費用対効果を疑問視する声が上がっていました。
山下知事はSNS上で、「県内の高校生、大学生らからは『行きたーい』『奈良にもっと愛着を感じられる』といったリアルな声も私に届いています」、「お金のない日本の若者も大好きなKーPOPアーティストに生で接することができる」などとイベントの意義を強調しました。 16日、奈良県議会では一部の県議が事業費を削減した修正予算案を提出するなどしましたが、県が提出した補正予算案が賛成多数で可決されました。
イベント有料化の可能性も含めて協議 山下知事
議会後の会見で、山下知事は「日韓の友好親善、経済効果、奈良県自体のPRと、そうした価値がありますし、今後の日韓関係を安定的に保っていく上で、若い世代の交流というのが重要。最大限経費が節減できるよう努めていきたいと考えております」と話しました。 また、現在は無料としているイベントについても有料化の可能性も含めて協議したいとしています。