<春に駆ける・健大高崎’23センバツ>選手紹介/4 /群馬
◇「一打」へ打撃改善 森柊太外野手(2年) 野球を始めた小学1年から高校1年まで投手を兼任。だが、昨秋の公式戦は外野手として6試合に出場したものの1安打に終わった。 「ここまで不調だったのは野球人生で初めて。チームに何の貢献もできなかった」。打撃練習に時間を割いてこなかったことを反省し、今冬は「とにかくバットを振り込んだ」。右打席でのスイング時に、これまで左手に頼りがちだったのを反省し、右腕で「つかまえる」意識を持ったことで、中堅方向に強い打球を飛ばせるようになった。 「人生が変わる一打があるはず」。甲子園でのアーチを思い描く。 ◇走塁で俊足生かす 増渕晟聖(じょうせい)外野手(2年) 50メートル5・9秒とチーム随一の俊足。「足がどこまで通用するのか知りたかった」と、走塁で相手を揺さぶる「機動破壊」が代名詞の健大高崎に入学した。昨秋の公式戦ではチーム最多の7盗塁を決めた。外野手として守備範囲の広さも強みだ。 ただ、走塁や守備に比べて打撃が劣ると自身を分析する。甲子園でも通用するように、この冬は「打ちに行くときにヘッドが下がってしまう癖があった」というフォームを見直した。 高崎市出身。「隙(すき)があれば常に先の塁を狙う」と、全国に機動破壊の健在ぶりを見せつける。=つづく