鶴田真由さんが愛車歴を初披露! オープンカーを乗り継いだワケとは
約10年乗ったメルセデス
「BMWはすごく気に入っていて、5年か6年ほど乗りました。当時は今ほどクルマの知識がなくて、きれいだなと思ったデザインがメルセデスの『SL』だけだったんです。3シリーズのカブリオレに乗って屋根が開くことは気持ちがいいことを知っていたので、BMWを探してくれたのと同じ知り合いに探してもらいました」 こうして鶴田さんのもとにやって来たのは、シルバーのメルセデス・ベンツSL320。R129というコードネームで呼ばれる第4世代だ。 BMW320iカブリオレから乗り換えて、BMWとメルセデス・ベンツの違いを鶴田さんはどのように感じたのだろうか? 「BMWは相棒という感じだったのに対して、メルセデス・ベンツはすごく優秀な感じがしました。BMWが中古でベンツが新車だったから年式の違いもあったかもしれませんが、SLは、自分の感覚と車の動きに時間差がなかったです。思い描いている運転に車がピタッと寄り添ってくれる感じがしました」 こうしてSL320を気に入った鶴田さんは、約10年にわたってこのクルマに乗り続け、2006年に第5世代のメルセデス・ベンツSL350に乗り換える。外装はブラック、インテリアカラーはホワイトを選んだ。 「実はこのクルマ、うちでよく預かっていたワンちゃんに顔がそっくりだったんです(笑)。トッズという名前の犬で、目がくりっとしていて品の良い雰囲気が似ていたので、いつもに増して擬人化(擬犬化)して愛でていました。」 ただし、このクルマには2年ほどしか乗らなかったのだという。 「引っ越しをすることになって、新しいマンションには駐車場が1台分しかないとわかったときに、夫のクルマを残すのか、私のクルマを残すのかの選択を迫られたんですね。そのときにラフでかっこいい夫の車を残すことにしたんです」 少し大げさにいうと、当時の鶴田さんはライフスタイルの転換点を迎えていたのかもしれない。後編では、次のライフステージへ向けて鶴田さんが選んだクルマを紹介したい。
【プロフィール】鶴田真由(つるたまゆ)
1988年女優デビュー。その後、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活動。凛とした力強さとしなやかさを併せ持つ演技で注目され、1996年には「きけ、わだつみの声」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年は、ドラマ「個人差あります」「らんまん」「自転しながら公転する」、映画「ノイズ」「やがて海へと届く」「かぞく」など話題作に出演。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・冨沢ノボル スタイリング・間山雄紀(M0) 編集・稲垣邦康(GQ)