「海苔がパリパリと…」「隣の弁当で吐き気が…」 先輩たちが語る、受験当日の「NG弁当」
受験本番のお弁当 10のポイント
受験本番を経験してわかった、当日のお弁当のポイントについて、多かった声をまとめて紹介します。つい気合を入れたお弁当を用意しなくてはいけないような気になりますが、慣れない環境の中では、食べ慣れた味や好きなものこそ最高の応援になるようです。 1.食べ慣れた味こそ、安心感のもと ・非日常の状態で心が休まらないと思うので、食べ慣れているものがよい(九州大学教育学部1年) ・模試を受けるときに食べるようなものがいいです。当日は慣れた環境をつくることが大切(大阪大学医学部4年) ・気合を入れた弁当ではなく、食べ慣れているものを。いつも通りの実力が出せると思う(国学院大学文学部) 2.片手でパッと食べられるもの ・おにぎりやサンドイッチがあると、片手で参考書を持って復習できる(東京工業大学物質理工学院1年) ・休憩時間中も勉強したいのなら、片手で食べられるものがいい(愛知大学文学部1年) 3.量の調整ができるとなお良し ・小さいおにぎりいくつかとおかずのように、量を調整できるお弁当がいい(都留文科大学文学部1年) ・チョコレートなど、おなかや頭の状態によって調節できるような間食をいくつか持っているといいと思います!(京都大学3年) 4.リラックスには温かいものを ・可能なら、温かいもの。温まると気持ちも落ち着くので、良かったです(茨城県立医療大学保健医療学部4年) ・緊張で食欲がなくなる人は、小さめのおにぎりと、温かいお茶を水筒に入れて持っていくことをおすすめします(龍谷大学文学部3年) 5.食べすぎ注意! 小分けにするのも手 ・食べすぎて昼食後の教科がおろそかになってしまうのは良くないので、おなかがいっぱいになるまで食べるのはやめたほうがいい(京都女子大学文学部2年) 6.休憩時間に食べられるものをプラス ・電車が遅延していると午後まで試験があったりするので、パンやおにぎりを買っておくといい(武庫川女子大学薬学部1年) ・受験は長丁場になるので、昼食と小さめのおにぎり数個を持って行くのをおすすめします(福島大学行政政策学類2年) ・休憩時間のリフレッシュ用に昼食とは別に甘いものを。切り替えにもなるし、楽しみにもなるし、元気になります(東京大学前期教養学部1年) 7.緊張対策やエネルギー補給に、のどごしのいいゼリーなども ・ゼリーなど、緊張しても簡単に飲み込めるものを何パターンか持っておくのもあり(琉球大学国際地域創造学部1年) ・昼食のほかに、すぐにエネルギーをチャージできるようにゼリー飲料を持っていきました(明治薬科大学薬学部3年) 8.胃もたれしそうなものは避ける ・多かれ少なかれ緊張しているので、消化に優しいものを!(法政大学1年) ・試験当日は胃腸の働きが悪くなって、胃もたれしました(久留米大学医学部1年) 9.音とにおいには要注意 ・コンビニでご飯を買ってきた人のレジ袋のガサガサ音が気になった(近畿大学生物理工学部1年) ・試験会場が休憩中も静寂な環境だったため、周りに気を使って音を最小限にして食べた(千葉工業大学3年) ・周りの人のお弁当のにおいと混ざって気持ち悪くなった(立教大学観光学部1年) 10.一番は好きなものを! ・好きなご飯を食べて! 食べないと頭が回らなくなるから食欲がないときでも食べられるものを探しておいたほうがいいかもしれません(昭和大学薬学部1年) ・食べ慣れているものがいいと思います! お昼は唯一ゆっくりできる時間なのでおいしいものとか好きなものとかを持って行って心を落ち着かせましょう!(東北大学医学部1年) 受験を経験した先輩たちの声からわかったのは、昼食のお弁当は単なる栄養補給ではなく、気持ちの安定につながった人が多いということでした。大学受験当日、お弁当の準備こそ、保護者にできる数少ないことの一つです。先輩受験生の声などを参考にしながら、本番で力を出し切れるよう、保護者もできる範囲でサポートをしてあげたいものです。
朝日新聞 Thinkキャンパス