新スローガン「覚悟」を背にして写真に収まる中大主将の繁永晟内野手（撮影・平山連）

　東都大学野球の中大の繁永晟内野手（3年＝大阪桐蔭）が6日、新スローガン「覚悟」を胸に大学4冠を目指すと宣言した。 　東京・八王子市内の同大グラウンドで練習始めを行い、集まった部員たちに「今年は4冠を目標にして、チームで意識高く持ってやっていこう」と訴えた。「1年生の時から優勝できてないのもありますし、（昨年は）青学の4冠を見て悔しい思いもありました。今年は自分の進路もありますけど、まずはチームのことを考えて、みんなで日本一になりたい」と決意した。 　新スローガンは主将自らが提案し、他の部員たちが賛同を受けた。考案のきっかけは、ライバル校との対戦で感じた差だった。昨年の春秋リーグ戦、全日本大学選手権、神宮大会を全て優勝して史上5校目となる4冠に輝いた青学大について「いざ対戦したときに実力はもう全然負けてない」と感じた一方で、「青学さんは本当に打つべきときに、任せられた人がしっかり結果を出せる。勝負強さが1人、1人にある気がして。そこは自分らはまだ全然な部分」と冷静に受け止めた。 　ここぞの場面での打ち切る力を鍛えるべく「オープン戦からリーグ戦を意識したことをやっていく」と話した。自身は昨春に首位打者を獲得し、大学日本代表にも名を連ねた。今秋のドラフト注目候補だが「まずはチームのことを」との思いは強い。主将として部員たちを統率しながら、「打撃では100安打。安定した長打力をつけたい」とグラウンド内外で存在感を放つ。