「ここまで降らないのは初めてかも」 雪の気配がない立山…史上最遅の記録の可能性も 富山
立山に雪の気配はなく、初冠雪は平年の10月12日から大幅に遅れていて、観測史上最も遅かった1977年11月9日、2番目に遅かった2016年11月2日に次ぐ3番目の遅さとなっています。 理由を聞くと―― 富山地方気象台 大江気象情報官 「気温が高めに経過しております。気温が高いと降っても雨になってしまいますので、初冠雪が遅くなってきているのかなと思います。10月の1か月の平均気温は過去最高、富山の気温ですけど記録しております」 ■室堂に雪はなく…山小屋のオーナー「夏の暖かさがずっと続いてる感じ」 10月の富山の平均気温は観測史上最高の19.3℃。 1日、実際に立山・室堂に行ってみると―― 髙木健至 記者 「午前8時の室堂平です。手元の温度計では7℃と表示されていて、時折強い風が吹くと、肌を刺すような寒さを感じます。ただ、周辺を見渡してみても、雪はまだ確認できません」 標高約2450メートルの室堂周辺は例年であればすでに雪が積もっていますが、まだ緑と茶色の山肌が見えていました。 室堂周辺で長年営業を続けきた山小屋のオーナーは―― 立山室堂山荘 佐伯千尋さん 「去年だと大体、くるぶしくらいまでは(雪が)あったように思いますよね。普通は一面真っ白ですよね。ここまで降らないのは初めてかもしれない」 去年10月22日に撮影された写真では一面が雪で覆われていて、全く山肌は見えません。 ひさしには大きな氷柱が何本もできています。 去年11月1日の写真でも一面が銀世界に包まれ、富山を代表する冬景色が広がっています。 立山室堂山荘 佐伯さん 「平年でいうと10月20日を越えると大体真っ白になってると。夏の暖かさがずっと続いてる感じで」 観光客は―― 観光客 「思ったよりあったかい。結構着こんできたのにね。ライブカメラとか見て、(雪が)ないから来られるかなって。(雪が)降ってたら来なかった」 「これから(雄山に)登るので、雪があると厳しいなって」