AIエンジニア・安野貴博氏×経済学者・成田悠輔氏 “現役世代重視”の国民民主党・伊藤議員に聞く “103万円の壁”“尊厳死”…
玉木代表の“尊厳死”発言 「私たちも怒った、大失敗」
安野氏: 「(国民民主党代表)玉木雄一郎代表の発言で、尊厳死政策というところも非常に話題になっていました。国民民主党としてはどう捉えていますか?」 伊藤議員: 「玉木代表が1分という時間の中で、尊厳死と社会保障を一緒に語ってしまったことは、私も含めて、すごく怒りました。丁寧に語るべきだったところを、まとめてしまったというのは、大失敗だと思います」 「尊厳死というのは自己決定権の問題だから、我々の重要政策の中でも、社会保障ではなくて、人づくりのところに入れています。尊厳死や医療の話をしたいのであれば、お金の話とセットにして語っては絶対にだめです。」 鈴江アナウンサー 「国民民主党は玉木代表も含めて、“人の生き方”として、このテーマについて社会的な議論をしていくということが本意だったという理解でよろしいですか」 伊藤議員 「もちろんです」 成田氏: 「ただ、自己決定権としての尊厳死を議論するときにも、結局、お金の問題は避けられなくなってしまうのではないかという気はします。それは社会保障費への影響ということではなく」 「仮に尊厳死制度が日本に導入されたとすると、お金がない人ほど、そういうものに追い詰められる可能性が高い。そもそも人間の寿命と年収は相関しているわけで」 「お金の問題というのを正面から議論しないと、本当の議論にならないのではないかという気はします」 伊藤議員: 「仰る通りです。避けられないけれども、本当に議論したいのであれば、冷静な環境を作りたいのであれば、お金の話をしてはダメです。腹の中にあったとしても」