菅首相が会見 臨時国会が事実上閉幕へ(全文3完)訪米はしかるべきタイミングで
訪米や会談の時期をどう考えているのか
共同通信:共同通信の吉浦です。よろしくお願いします。日米関係についてお伺いします。来年1月20日に米国ではバイデン新大統領が就任する予定です。日米の首脳同士の個人的なさらなる関係構築や、菅政権が外交の基軸に掲げる日米同盟の強化に向けて、早期の日米の首脳会談を検討されていると思います。現時点で具体的な訪米や会談の時期についてどのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。 菅:まず日米同盟というのは申し上げるまでもなく日本外交、安全保障の基軸であって、インド・太平洋地域と国際社会の平和と繁栄の、まさに基盤となるものであります。わが国としては日米関係をさらに強固なものにして、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、バイデン大統領といっそう緊密な連携をしていきたい。これが基本的な考え方です。 先月、バイデン次期大統領との電話会談において、日米安全保障条約第5条の尖閣諸島への適用、日米同盟の強化、そして自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力、これは電話会談で確認することができました。 また私の訪米についてでありますけども、コロナ感染状況も見つつ、できる限り早い時期に会おうということで一致をしているところでありますので、具体的に今はなんら決まっておりませんけれども、今後しかるべきタイミングで調整をしたいと、このように思います。 司会:はい。それではフリーランスの方も今日おいでいただいていますので、安積さん、お願いいたします。
国民に言葉を掛ける機会が少なくないか
安積:フリーランスの安積です。すいません。総理、今年10月の国民の自殺者数というのが5年ぶりに2100人を超えました。特に9月と比較しまして女性の自殺者数の割合、増加割合が83%増となっております。これはコロナについて女性に非常にしわ寄せが来てるのではないかということが想定されるんですけども、総理は長官時代には国民に寄り添うということをしばしば口にされ、先ほどもまた国民の命と暮らしを守ることが政府の責務だというふうにおっしゃいました。ただ、この2カ月間、総理は国民に対して直接もう少し頑張ってくれとか、そういった励ましの言葉を掛けられることはありませんでした。これからなお、まだ厳しい状態が続くと思いますけども、これからやはり国民に対してそういう言葉を掛けてくださるのか、それともやはり今までのように例えば会見、国会が終わるとか、そういった節目節目しかされないのか。どちらなんでしょうか。お答えください。 菅:菅内閣の方針については官房長官は1日2回、記者会見をさせていただいています。これは世界主要国でも現職の閣僚が記者会見するというのは日本だけと言ってもいいと思います。そういう中で政権としての考え方を、官房長官の記者会見を通じて国民の皆さんに理解をしてもらうと。また、閣議、議会ある中で関係閣僚も記者会見をしております。ただ、私自身についてでありますけども、今のご質問、私自身も機会があるときにそこはぶら下がりなどでメッセージを発させていただいております。そうしたことも含めてこれから政権としてのそうしたコロナをはじめとする対応策というのは、もっとしっかりと発信できるようにしていきたい、こういうふうに思います。 司会:それでは次の質問にいきたいと思います。じゃあ読売の黒見さん、お願いします。