【DeNA】昨季イースタン盗塁王の村川凪が現役引退を決断 牧、山本らと同じ98年組
DeNAから戦力外通告を受けた村川凪外野手(26)が現役引退を決断したことが3日、分かった。現役続行を目指して12球団合同トライアウトに参加したが、NPB球団からのオファーはなかった。今後の詳細は未定だが「野球界に恩返ししていきたい」と見通しを明かした。 【写真】トライアウトで二盗を決める村川凪 村川は21年育成ドラフト1位で入団。手動計測で50メートル5秒5を記録する俊足を武器に、昨季はイースタン・リーグ盗塁王に輝いた。今年2月の春季キャンプでも育成選手で唯一、A班(1軍)メンバー入り。1軍首脳陣にアピールする絶好の機会だったが、開始早々の3日に左太ももを肉離れで無念の負傷離脱を強いられた。「球団に期待してもらって1軍キャンプに参加したのに、それを裏切ってしまった。一番、悔いが残ってます」と振り返った。 牧、山本、知野、入江、京山、吉野、中川颯、九鬼と同じ「98年組」。入団当時には現中日の細川もいた。自身の1年目、細川、山本、知野はともに2軍で汗を流した。しかし2年目の昨季からは細川が中日に移籍して才能を開花し、山本も正捕手の地位を確立。知野も1軍に同行する機会が増えた。「プライベートは仲良いのに、グラウンドでは一緒にいられない。自分も早くそこに行きたい、輪に入りたいと思って頑張ってました」。チームメートという形ではなくなるが、「これからも応援してます」と思いを託す。 今後の具体的な活動は未定だが「今までいろいろな経験をしてきたことを、教える側という立場で伝えていく取り組みをしていきたい」と思い描いた。