年末年始の休日診療所は「激混み」か インフル猛威の中で9連休、薬不足の心配も
年末年始を迎える中、インフルエンザが猛威を振るっています。年末年始の体調不良にどう備えるかを取材しました。 【動画】もし年末年始に体調不良になったら…休日診療の注意点 東海3県のインフルエンザの定点あたりの報告数は、3県とも毎週2倍ずつ増えています。三重県では12月24日、ついに「警報レベル」に達しました。 そんなインフルエンザ、今年は感染力が強いといいます。 詳しい話を名古屋市熱田区の「今泉クリニック」の今泉勲院長に聞きました。 Q.今はやっているインフルエンザは感染力が強いと言われているがどういうこと? 「家族内で感染が非常に広がりやすい。母親がA型インフルエンザにかかって、子どももA型インフルエンザに同時感染して、感染者数が非常に早く、爆発的に増えている」(今泉院長) いま主流のインフルエンザは、A型の中でも「pdm09型」というウイルスだそうです。「pdm」はパンデミック、「09」は2009年。つまり、2009年に世界的に大流行したウイルスと同じだなんだとか。 pdm09型は感染力が強く、家庭内で親から子供へ広まるケースが多いといいます。
休日診療所の注意点
そんな中、企業によっては12月28日から1月5日まで9連休。 医療機関も、お正月の間は休みになるところが多いです。 その休みの期間に体調を崩した場合、私たちは「休日診療所」を利用することになるのですが…。 休日診療所は、かかりつけの医療機関とは少し違う事を理解してほしいと、今泉院長はいいます。 「他の医療機関がお休みになっているので、患者が集中して混みあうことがあります。地域の開業医が持ち回りで担当していて、名古屋市熱田区だと1人体制。そのため数時間待ってもらうこともあります」 「また、休日診療所は薬を少ない日数分しか出せない。昨今、せき止めなどが少ない中で、休日診療所だと特に薬が出せないことが問題になっています」 Q.年末年始に備えて事前に市販薬を買っておく必要はある? 「それも非常に重要。医療機関では予防で薬を出すことが出来ない。解熱剤や鎮痛薬など、家族の分を含めて用意しておくとよい。ただインフルエンザだと使いにくい解熱剤などもあるので、かかりつけの先生に話したり、ドラッグストアの薬剤師に相談したりしてもらえれば」 インフルエンザにかからない準備も必要だといいます。 「予防という面で、インフルエンザの予防接種は非常に重要。ただ打ってから2週間程度経たないと免疫力が上がってこないので、できるだけ早めの接種を心掛けてほしい」 「十分な栄養と休養をとることも重要だし、手洗い・うがい、マスクも非常に重要。せっかくの長期休暇でおじいちゃん、おばあちゃんに久しぶりに会うので、常に感染の予防に気をつけながら、感染した時のことも考えないといけないと思います」(今泉院長)