ドジャース・大谷翔平（ＡＰ）

　ドジャースとヤンキースが激突する米メジャーリーグのワールドシリーズは２５日（日本時間２６日）、ロサンゼルスのドジャースタジアムで開幕する。日本からも注目が高い”世界頂上決戦”を前に、米メディアの間では大谷翔平が投手として復活登板するという臆測が飛び交っている。 　大谷は昨年９月、２度目のトミー・ジョン手術を受けたことで、今季は投げずに指名打者に専念。来春の二刀流復活を見込む。だが、ドジャースの先発投手陣は故障者が続出しており、今季９勝のグラスノー、１１勝のストーン、サイ・ヤング賞３度のカーショーらが離脱。このため米メディアの間では、大谷の”二刀流”復活説が話題に。一方、ドジャースのロバーツ監督は、大谷のワールドシリーズでの投手登板について「可能性は全くない」と答えている。 　米メディア「スポーツ・イラストレイテッド」は２４日に「ランディ・ジョンソン、大谷翔平がドジャースでワールドシリーズに登板する可能性について語る」と題した記事を公開。「指名打者として今季を過ごしたが、回復のタイムラインにおいて理論的には再び投球できる段階に達した」「大谷が初のタイトル獲得まで４勝しかないという、すべてがかかっている状態だ。目的が手段を正当化する時があるとすれば、それは今だ」と問いかけた。 　一方で記事では、ともに歴代２位のサイ・ヤング賞５回、通算４８７５奪三振を記録した「ビッグ・ユニット」ことランディ・ジョンソンさん（６１）が人気ＹｏｕＴｕｂｅ番組に出演した時のコメントも紹介。ジョンソンさんは同番組で「もしも私がドジャースのオーナーか経営陣だったならば、彼にドジャースでの攻撃力を維持させるだろう。そしてスプリング・トレーニングに入り、彼の状態を見るだろう。願わくば、来季はローテーションの大きな部分を担ってほしい」と語り、大谷の今秋の登板について否定的な見方を示した。 　その上で、同記事はジョンソンさんの見解を「妥当な見方だ。ワールドチャンピオンに手が届くとはいえ、現段階で大谷が登板することは、リターンよりもリスクの方がはるかに大きいと感じられる」と結んでいる。（写真はAP）