クリスタルパレス共同オーナーがFFPを痛烈批判「FFPという言葉は詐欺だ」現在はエヴァートン買収にも動く
クリスタルパレスの共同オーナーを務めるジョン・テクスター氏がファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を批判した。アメリカ『ESPN』が報じている。 【動画|チェルシー vs クリスタルパレス】ショートハイライト プレミアリーグ第3節 ジョン・テクスター氏はアメリカの投資会社『Eagle Football Holding』の会長を務めており、クリスタルパレスの他にリヨンやボタフォゴ、モレンベークを保有している。現在はファルハド・モシリ氏がオーナーを務めるエヴァートンの買収に動いており、独占交渉を行っていると報じられている。なお、モシリ氏はエヴァートンを売却する意思を2023年9月に公にしたものの、次期オーナーをめぐる交渉は破談続きとなっている。 エヴァートンは2023-24シーズンにプレミアリーグの定める「収益性と持続可能性に関する規則(PSRs)」に違反し、勝ち点8の剥奪処分を受けた。テクスター氏はこのルールに対して批判的な立場を取っており、次のように語っている。 「誰もがフェアプレーを望んでいるが、ヨーロッパではその表現はフェアプレーという意味はなさない。FFPという言葉は詐欺だ。詐欺である理由は、まったく公平性を持たないからだ。収入の75パーセントしか選手の給与に使うことができず、リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドなど世界的なブランドを持つビッグクラブが、より多くのお金を使えるようにするためのルールとなっている」 「クリスタルパレスはマンチェスター・Uと対戦しなければならないが、マンチェスター・Uは選手により多くの資金を使うことが許されている。サラリーキャップもなければ財政的には平等ではない。これは経済的にフェアプレーではないし、不公平だ」 続けてテクスター氏は、FFPのルールがビッグクラブに対して有利に働くものだと考えており、以下のように続けている。 「イングランドのプレミアリーグでは、大富豪が所有する小さなクラブがあり、彼らも十分な資金を持っているが、それを使うことは許されていない。使うことが許されているのは、世界的に大きな収益を上げているビッグクラブだけだ」 「これ財政や持続可能性といったクラブの健全性の問題ではない。FFPと称するブランドによる不公平な慣行で、覇権を握っているクラブが常に支配的であり続けられるように設計されている」
SPOTV NEWS