張本智和と「世界トップの間にはまだ大きな差がある」中国メディアが調子の“波”に厳しい指摘「一度リズムを崩されると」【パリ五輪】
パリ五輪の卓球男子団体で、日本は現地時間8月6日、台湾との準々決勝を3‐1で勝利し、準決勝進出を決めた。戸上隼輔、篠塚大登、張本智和が出場している日本はこの日、張本がシングルスで2、4番手を担い、1勝1敗という成績で終えている。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 日本がダブルスを制し先勝した後、2ゲーム目では張本と林昀儒が対戦。両チームのエース同士の顔合わせとなったゲームはまさに互いに一歩も引かぬ攻防が展開されている。 第1ゲームを林が11-9で先取すると、第2ゲームでは張本が序盤で5連続ポイントを挙げるなど11-9で奪い返す。しかし、続く第3ゲームは林が終盤で引き離して11-7で王手。それでも張本は第4ゲーム、6-3から5連続ポイントで11-3と踏ん張り、最終ゲームまでもつれた。第5ゲームでも激しいラリーを繰り広げた両者の戦いは、最後は11-6で林に軍配が上がり、日本は張本でこの試合を落とすこととなった。 その後、戸上、張本が白星を挙げ、日本は難敵台湾に苦しみながらもベスト4入りを果たした。そして、目標のメダル獲得までまた一歩前進した日本の試合内容は、海外メディアからも高い関心が寄せられている。 中国のポータルサイト『捜狐』では、第2ゲームで敗戦を喫した張本の戦いぶりをフォーカスする特集記事を配信。その中で同メディアは、「日本チームにとって厳しい戦いとなり、台湾チームに勝利するのは容易ではなかった」と評し、さらに張本を下した林に対しても、「非常に強い印象を残した」と振り返っている。 エース対決に敗れた張本には、「オリンピックの前に、優勝を争うという大胆な発言をしたことがあったが、今見ると、張本には本当にそんな強さはないようにも感じられる」と指摘。さらに、「張本は、良いプレーをする時は確かに優れているが、一度相手にリズムを崩されてしまうとより多くのミスをする」と説くとともに、「張本と世界のトップ選手との間にはまだ大きな差があるので、今後も努力を続ける必要がある」とパフォーマンスの分析を続けた。 それでも今回のトピックでは、「張本は今後も中国卓球チームの強敵」「引き続き注意が必要」と綴られており、ポテンシャルへの高い評価もみられる。パリ五輪最後の種目となる団体戦で、日本がさらなる強豪を倒すためには、エースである張本がどれだけ実力を発揮できるかに懸かっている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]