【熊本競輪・GⅢ開設記念】鈴木玄人「僕は悪役でいい」 準決は地元の中本匠栄に番手勝負
<5日・熊本競輪・3日目> 【記者コラム・造田大の大勝負】 鈴木玄人が単騎で見せ場をつくった。準決12Rは同地区の坂井洋の強い要望もあって、互いに単騎戦を選択。レースは赤板過ぎに、脇本雄太ハコの地元・中本匠栄に番手勝負を挑むシーンもあった。脇本の仕掛けに踏み遅れたため、後方に置かれて7着だったが、十分存在感を発揮した。 「別線と決めていたので、なるべく坂井さんの遠くにいたかった。あとは流れの中で走りました」と経緯を明かした。 記念レースで地元レーサーと競り合うのは、なかなか勇気のいることだ。「面白くないじゃないですか。僕は悪役でいいですよ」とニヤリ。大物っぷりを見せた一方で、自身のSNSの話になると、「また荒れちゃいますね。携帯を見るのが怖いなあ」と苦笑いを浮かべ続けた。▼7Rは番手の蕗澤鴻太郎の差し目が人気になりそうだが、鈴木玄の押し切りに期待。9―1=2345。 ▼12R(隅田洋介) 町田太我の主導権が濃厚。連日2着に残っている町田だが、決勝は強敵ぞろいで粘るのは厳しい。番手の松浦悠士が早めにタテに踏みそうで、後位の隅田に展開が向く。9―123―1237。