大阪モデル・警戒示す「黄信号」へ移行 吉村知事「第7波に入った可能性が高いと思います」
大阪府は11日午後、大阪府庁で「第78回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」が開かれた。会議では、感染者数が前週比で2倍増加する状況となっており、全体の病床使用率が10日に20%に達したことから、府内の感染状況を示す独自指標「大阪モデル」は、11日から警戒を示す黄信号を点灯させることを決定した。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議 (2022年7月11日)
会議ではオミクロン株亜系統(BA.5系統又はBA.4系統疑い)への置き換わりが進み、夏休みやお盆など感染機会の増加による影響から、現在の感染拡大状況をふまえて、大阪モデルを警戒解除(緑信号)から警戒(黄信号) に移行させることが決まった。
会議では府内の高齢者施設に「面会は原則自粛すること」、「入居系・居住系施設の従事者等への頻回検査(3日に1回)を実施すること」「ワクチンの早期追加接種(4回目接種)に協力すること」を要請することを決めた。また、飲食店への時短要請や人数制限を行うかどうかについては「オミクロン株の対応とすれば、そこだけに犠牲をお願いするのは違うのではないかと判断した。リスクの高い層をいかに守るのかということにご協力をお願いしたい」と話し、行わない意向を示した。
吉村知事は会議後の会見で「第7波に入った可能性が高いと思います。感染が拡大傾向にある、大阪だけじゃなくて全国で拡大傾向にあり、BA.5というオミクロンの亜種の変異株が増えていると。前週増加比でも2倍程度になっている、大阪モデルの黄色信号のおおまかな基準にも達したことを考えると、第7波に入ったとみるのが適切だと思います」と述べた。
報道陣からは「これまでの株だと波が発生する時は日本のどこかの地点で波が起きて大阪府でも波が起きるということがありましたが、今は東京も大阪も同じタイミングで波が起きていると思いますが、これについてはどう思うか」という質問があった。 それに対し、吉村知事は「僕はBA.5だと思ってます。これが感染の今の拡大の波を作っている原因だと思っています。行動パターンでみると、しばらく前から人流は非常に高い波でずっときてるけど、その時は感染が増えていない。今ここにきて一気に増えているのは変異株への置き換わりの時期に入っていると、それがBA.5あるいはそれ以外のオミクロン株の亜系統が作用して熱を持って増えている評価しています。この置き換わりが済むまでは、僕は第7波の波ができる可能性が高い」と答えた。