5年ぶりに友人から連絡があり「元本100%保証で必ず稼げる投資があるからやろうよ」と言われました。これって詐欺ですか?
久しぶりに友人から連絡があり「元本100%保証」「必ず稼げる投資がある」といった勧誘を受けたら、どのように対応するのが適切なのでしょうか。内閣府や国民生活センターが投資詐欺や儲け話に関するトラブルについて注意喚起を行っていることもあり、いくら友人からの勧誘とはいえ慎重な判断や適切な対応が必要になるでしょう。 本記事では、投資詐欺や儲け話に関するトラブルの手口をはじめ、被害に遭わないための対処法などを解説します。
投資や儲け話のトラブルが続いている
内閣府は、投資詐欺(詐欺的な投資勧誘)による被害が高齢者を中心に後を絶たないこと、国民生活センターは年齢を問わず投資や副業といった儲け話に関連したトラブルが続いている旨を伝えています。 勧誘方法は、元本保証や必ず儲かる、自分にだけ紹介するといった言葉で、お金を出させます。実際には儲かることはなく、出したお金のほとんどが戻ってこない状況です。勧誘した相手に確認を取ろうと思っても、その時点で連絡が取れることはありません。 ■投資詐欺の主な手口 投資詐欺の手口はさまざまで、一例を挙げると以下のとおりです。 ●インターネットで勧められた海外業者とFX取引を行い利益が出ているにも関わらず、出金に応じてもらえなかった ●安価なうちに購入して上場後に高値で売って差額が儲かるなどと勧められて未公開株を業者から購入し、購入代金を渡した後に連絡が取れなくなった ●高利回りをうたう投資話に勧誘されて入金や暗号資産を購入したが、配当や預けた現金などすべての払い戻しができない ●セミナーを開催する、SNSなどを通して無登録業者(金融商品取引法に基づく登録が未完了の業者)が投資話を持ち掛け、投資のために消費者金融などから借り入れをさせる その他にも「金融庁公認」「金融庁認可」などの表現を用いて勧誘を行うケースがある旨を金融庁が注意喚起をしています。金融庁は、個人や個社が行う営利目的の商品を後援することはないことをあらかじめ認識しておくとよいでしょう。