倉本一真（右）の足を狙う桜庭大世

　格闘技イベント「JAPAN　MARTIAL　ARTS　EXPO　PROLOGUE」（19日、神奈川・横浜BUNTAI）で行われた「QUINTETルール　5vs5勝ち抜き戦」で、〝サクジュニア〟こと桜庭大世（25）がRIZINファイターの倉本一真と引き分け。団体戦も自身が率いる「TEAM　SAKU」が「TEM　RIZIN」に敗れた。 　QUINTETは〝IQレスラー〟こと桜庭和志がプロデュースするグラップリングの団体戦イベント。勝者は対戦チームの次の相手と戦って引き分けは両者退場し、大将が敗れるか退場したチームの負けとなる。今大会では、桜庭の長男・大世がリーダーを務める「TEAM　SAKU」（SAKU軍＝出花崇太郎、内柴正人、平田直樹、ジュマナザロフ・ラトベック）とRIZINファイターで編成された「TEAM　RIZIN」（RIZIN軍＝矢地祐介、北岡悟、横山武司、倉本一真、新居すぐる）が対戦した。 　SAKU軍は先鋒のラトベックがいきなりRIZIN軍の横山に三角絞めで一本を取られる苦しいスタートとなる。さらに次鋒の平田は横山と引き分けると、続く出花vs北岡は3度の指導により両者失格。続いて登場した副将・大世は中堅・倉本に積極的に足関節を狙ったが一本は取れず引き分けて姿を消す。最後は大将の内柴が敵の副将・新居を決められずに共に退場となり、大将・矢地を残したRIZIN軍にSAKU軍が敗れた。 　リーダーとしてチームを勝利に導くことができなかった大世は「向こうのチームに1人戦ってない人（矢地）がいるのが悔しいです。せめて終わってからハアハア言っていてほしかったです。相手の作戦というか、いいようにハマっちゃったなという感じです」と無念そうに話した。先鋒が敗れていただけに一本を狙っていたとして「せめて2人は取りたかったです。倉本さんと新居さんと。それで最後、大将に任せて、みたいな感じで」と唇を噛む。積極的に狙った足関節について「惜しいとは僕でも思いましたけど、その分向こうも抜くのも上手かったです。そこ練習しないとな、と思いました」と成長を誓った。 　一方、プロデューサーながらSAKU軍のセコンドを務めていた父の桜庭は「どっちかというとやられた側の人間なので。向こうもうまかった」と悔しさをにじませる。また、息子の大世の動きについては「まあまあいいんじゃないですか。もうちょっとベースの格闘技にいろをつけていければ」と及第点をつけていた。