ゼレンスキー大統領“NATO加盟か核武装” トランプ前大統領に訴えたと明らかに
ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、先月、アメリカのトランプ前大統領に対し、自国の防衛のため、NATO=北大西洋条約機構へ加盟するか、さもなくば核武装の必要があると訴えたと明らかにしました。 ゼレンスキー大統領は先月の訪米時、トランプ前大統領とも会談していて、ロシアとの戦争終結に向けた「勝利計画」を説明し理解を求めていました。 17日の会見で、この会談時、トランプ氏に対し、「ウクライナは自国の防衛のため核兵器を保有するか、NATOに加盟しなければならない」「NATO諸国は戦争をしておらず、人々はみな生きている。これが私たちが核でなくNATOを選ぶ理由だ」などと訴えたと明らかにしました。 トランプ氏は、この主張に同意したとも述べています。 旧ソ連で核保有国だったウクライナは1994年、アメリカ、イギリス、ロシアからの安全保障と引き換えに、核兵器の放棄に合意しました。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナだけが核を手放したことで、戦争の被害を受けていると訴えました。