岸和田市長を性被害で訴えた女性「もう一人来るから待っててと言われ…」市長以外の「第三者」からの性被害も女性は訴えていた
■『歴史ある岸和田の名に泥を塗った』議員たちから厳しい追及
3日の議会では、議員たちからさまざまな観点での厳しい指摘があった。 海老原友子市議:責任がない、悪いことしていない、なのに和解金500万円を支払った。(女性と)付き合っていた状態だとおっしゃっていますが、それはすごく矛盾することでは? 岸和田市 永野耕平市長:裁判の中身についてはお答えできないです。 海老原友子市議:女性に対して謝罪は? 岸和田市 永野耕平市長:僕に責任があることは認められていませんので、それについて謝罪はしておりません。 井舎英生市議:『歴史ある岸和田の名に泥を塗った』、(市民から)このような反響が多いが? 岸和田市 永野耕平市長:僕は法に触れるような言語道断の行い、そんなことは断じてございませんので。 市長の問題に対する向き合い方を、岸和田市民はどう感じるのか。
■もっとしっかりと説明する責任があるのでは
犬山紙子さん:性被害の詳細の話があったので見てて、しんどくなった方は無理なさらないでほしいなというのを思いました。事実がどうかっていうのは、私には判断できないんですけれども、PTSDのある中でこうやって裁判されることは本当に心身ともにお辛い頑張られたんだなという風に感じました。 (市長は)裁判だから話せないっていう話になってるんですけれども、和解調書の前文もありますし、これをもとに本当なのかっていうのを聞くのは、市民にはそういった権利もあると思いますし、市長という立場ですよね。市長の品性っていうところはもっとしっかりと説明する責任があるんじゃないかという風に感じました。
■これまでの経緯は
このような前文があること自体が異例であるという状況になっているが、改めてこれまでの経緯を振り返っていきたい。 6月に性行為を強要されてから、継続して性的加害行為を受けたということだ。 そして2021年春になり、精神状態の悪化、そして休職に至った。 2021年7月、警察に被害届を提出するが、12月になり不起訴。 2022年6月、およそ2280万円の賠償を求め、提訴。 先月、解決金500万円などで和解をすることになった。 5年以上の間、この問題に女性側は向き合っていたということになる。 一方で、岸和田市長は現在2期目、妻子ある方だ。 性加害はしていない。自分に非があると思っていない。不貞行為もしていないと発言した。 一方で、被害を訴える女性はこのように話している。 被害を訴える女性のコメント:「本心では和解などしたくはありませんでしたが、長い期間戦ってきました。私はもう心身ともにボロボロです。裁判上の和解をしたからと言って、帰国を許したわけではありません。今でも本当に悔しいです」 こういった思いの中で、先月解決金500万円などで和解ということになった。
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