「ゴミの島」発言 最大激戦州でラテン系有権者の争奪戦激化 米大統領選終盤戦
大統領選の最大の激戦州ペンシルベニア州ではトランプ氏の有力支持者がアメリカの自治領プエルトリコについて「ゴミの島」などと発言をしたことでラテン系有権者の票の争奪戦が激化しています。 トランプ氏の集会で登壇したコメディアン 「君たちが知っているかどうかはわからないけど、海の真ん中に文字通りゴミの浮島があるんだ。プエルトリコって言うんだと思う」 きっかけは、先月27日に開かれたトランプ氏の集会で登壇したコメディアンのこの差別的な言葉でした。
プエルトリコ系の有権者はおよそ580万人いて、勝敗のカギを握るペンシルベニア州では人口の3.8％を占める47万人が暮らしています。 鈴木彩加記者 「激戦州ペンシルベニアでは、わずかな票が勝敗を分けると言われる中、ゴミの島発言を巡って双方の支持者から批判の声が上がっています」 ペンシルベニア州の民主党支持者 「我々はゴミじゃない」 「我々にとってはジョークじゃない」 「私は自分の島を愛している」 ペンシルベニア州の共和党支持者 「プエルトリコ系の人々のトランプ氏への投票は確実に悪い影響があると思う」
騒動はこれだけでは終わりませんでした。 「ゴミの島」発言を受けて今度はバイデン大統領が、トランプ支持者を“ゴミ扱い”したと受け取れる発言をして反発を招くと、トランプ氏はゴミ収集車に乗るパフォーマンスで応戦。 こうした騒動を経て、ペンシルベニア州のラテン系の有権者を対象とした世論調査では、60％以上がハリス氏を支持しているとの結果が出ました。
プエルトリコ系が多い町アレンタウン市長 「間違いなく選挙に影響するオクトーバーサプライズになる。サッカーに例えるなら、オウンゴールだ」
テレビ朝日報道局
