カマラ・ハリスのファッションに見る、新時代の女性リーダー像
大胆な政策とエレガントなワードローブが語り継がれるように
英国の名門オクスフォード大学では化学を専攻し、男性に囲まれた環境で学生時代を過ごしたせいか、勝気な性格はその後も続き、政治指導者としての彼女についてはいまだに評価が分かれることが多い。だが、減量により体形を整え、声を矯正して落ち着いたしゃべりかたを身につけた彼女の努力は並大抵のものではなかった。彼女は、女性政治家にありがちなパンツスーツを避け、自分の好きな服を着続けた。エレガントな服に身を包んだまま、女性にも国や軍を率いることができると証明したのである。 政策にせよファッションにせよ、独自のスタイルを貫く芯の強さこそが歴史に名を残した女性政治家サッチャーの成功のカギだったのかもしれない。サッチャー政権から30余年、カマラ・ハリスもまた、女性リーダーとして、ファッションを楽しむ一人の女性として、多彩なスタイルを通じて新たな道を示していくだろう。