水タバコ(シーシャ)が吸えるカフェバーのチルが民事再生
チル(株)(TDB企業コード:126011558、資本金6500万円、東京都渋谷区宇田川町31-4、代表杉山祐氏)は、9月5日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日監督命令を受けた。 申請代理人は大沼竜也弁護士(ときわ法律事務所、東京都千代田区大手町1-8-1、電話03-3271-5140)。監督委員は伊達雄介弁護士(新千代田総合法律事務所、東京都千代田区神田神保町2-3-1、電話03-3239-5360)。 当社は、2014年(平成26年)1月に設立。水タバコが吸えるカフェバー「チルイン」などを渋谷、新宿歌舞伎町、池袋、錦糸町などの都心繁華街を中心に12店舗展開してきた。顧客は、入店時にチャージ代と水タバコ料金を支払い、店内には常時60種類ほどある水タバコのフレーバーや飲み物が用意されており、飲食物、酒類などを顧客が持ち込めるシステムとなっていた。2020年以降に出店を加速させ、2022年7月期には年売上高約9億4200万円を計上していた。 しかし、近年は競合店の増加により売り上げが減少。2023年7月期の年売上高は約8億2800万円まで減少。一部債権者と訴訟トラブルを抱えるなか、債権者から預金や売掛金を仮差押えされたことで資金繰りが厳しくなり、今回の措置となった。 負債は、債権者は約61名に対し約2億8000万円だが今後変動する可能性がある。 なお、12店舗全て営業を継続している。