小池都知事が定例会見6月29日(全文1)児童虐待相談でLINEと提携
大学の研究者からの事業提案制度について
それから同じく大学関係ですけれども、2つ目。大学の研究者から事業の提案を受ける。事業提案制度でございます。昨年度の予算編成についてもご存じの記者の方々がたくさんいらっしゃると思いますけれども、昨年度は、ごめんなさい、都民による事業提案制度というのをつくりました。それから職員の皆さんからも提案してもらうというので、職員の事業提案制度ということで、2つ取り組みを開始しました。今年というか、次、今年度は第2弾といたしまして、都内の大学研究者から事業を提案してもらうという新たな取り組みを開始するというものであります。 こちらのスライドの中に赤い囲みがありますけれども、ここの部分が今回実施をいたします新たな事業提案制度となります。大学研究者の研究成果を生かした、これまでにない発想で提案していただくというものでありまして、東京の明るい未来をつくっていくための事業として、アウトプットしていくというものでございます。 提案を募集する対象者でありますけれども、都内の大学に所属する研究者の方々。都は採択した提案に対しまして、単年度で3000万円を上限といたしまして、事業構築に必要となる研究や調査費への支援を行ってまいります。その成果を、研究の成果を生かして都民に還元する事業に対しましては、単年度で2億円を上限といたしまして、予算を確保するというものであります。研究に対して3000万円が上限、そしてその研究を生かして実際に行っていただくことに対しましては最大2億円という、そういう立て付けになっております。今年度採択する提案に基づく都の事業の全体規模とすれば10億円程度ということでございます。 提案事業でありますけれども、例えば防災力の向上、都市インフラの整備、それから少子高齢化などを見据えた東京のまちづくりなどなど、いわゆる実行プランに掲げているような分野から幅広く募集をしたいと思います。例えば高齢者の社会参加、生きがいづくりをテーマといたしまして、1年目に大学として高齢者の生活実態調査を実施する、そして政策提言の作成を行っていただく。これが大学のほうで。都といたしまして、例えばその際のフィールドを提供したり、経費の支援を行うということで、まず政策立案に必要な調査などこれに対しての費用、それから、それを終えて2年目になりますと、その政策提言を踏まえて都が事業を実施するということになります。研究は大学、そして実施をするときにはそれをベースにしながら都が行っていくという、例えばの例として申し上げたわけであります。もちろん初年度から事業をもう実施ができるというそういう提案もありましたら、こちらのほうは大歓迎でございます。 それから都民による事業提案制度、今年度それが生かされているわけでありますけれども、初めてでございました。昨年度の試行結果を踏まえまして、今年度はさまざま、さらに充実を図っていきたいと考えております。対象分野も若干広げさせていただいて、昨年度は6分野でした。職場における女性の活躍であるとか、女性のライフステージと健康に関する啓発などの女性が輝く社会づくり、それから起業・創業支援、観光振興、まちの元気の創出、ボランティアの推進と、この4つを加えて、6つプラス、今申し上げた4つを加えて10分野に広げていきたいと思っております。 その分野で活躍しておられる方々、もっとここをこうすれば東京は良くなるのになというふうにお考えになる都民の皆さんなどなど、より多くの方からご提案をいただくということでございまして、今回は、対象者は他県から通勤、通学する方も研究者であれば対象ということでございます。研究者だけでなくて通勤、通学する方、どなたでもということであります。それから提案の方法なんですけれども、スマートフォンから直接提案ができるようにして、さっきのLINEもそうですけれども、スマートフォンを通じて、今度は都政の事業提案もスマホでできてしまうということであります。 それから元に戻って大学研究者からの提案でございますけれども、それと先ほどの都民の皆さんからの提案もそうでありますけれども、実際に応募していただくのは今日6月29日からであります。そして締め切りは9月の25日までとさせていただきます。12月ごろにはまとめまして、都民の皆さんによるインターネット投票を行う予定といたしております。あらためて申し上げますけれども、東京の最大の財産はやっぱり人であります。行政だけで政策をつくるというのではなくて、多様な人々の経験や知識、夢、東京の政策立案に関して、皆さんと共に新しい東京をつくっていきたいという思いでございます。よって、研究者の皆さん、そして都民の皆さま方からの素晴らしいご提案をお待ちしたいと、このように考えております。よろしくお願いいたします。 【連載】小池都知事が定例会見2018年6月29日 全文2へ続く