小池都知事が定例会見6月29日(全文1)児童虐待相談でLINEと提携
LINEを用いた児童虐待防止相談を実施
次に児童虐待に関してでございますが、このたび児童虐待を防止するためのLINEを利用いたしました、子供や保護者からの相談などについてLINE株式会社と東京都が連携協定を締結いたしましたので、お知らせ申し上げます。ご承知のように現在、都といたしまして虐待、いじめなど、子供の悩みを相談員が直接受けうるフリーダイヤルの電話相談、そして子育てに悩む保護者が匿名で気軽に相談できる電話相談を実施しておりまして、ちなみに昨年度は1万件を超える相談を受けてまいりました。そして近年、若者のコミュニケーションの手段でありますけれども、固定電話というよりはSNSが圧倒的な割合を占める、中でもLINEのアプリというのが最も利用されているというのが現実でございます。よって児童虐待相談につきましてもLINEを利用して、よりアクセスしやすい相談体制を確保する、整備するということといたしました。このたびのLINE株式会社と連携協定の締結ということでございます。 この相談でありますけれども相談員がLINEでやり取りをしながら、子供、そして保護者の悩みなどを聞くもので、中でも緊急性があるなと思われるものについては児童相談所、そして警察などにつなげていくという仕組みになっております。このあと相談員の研修、相談員自身の研修、そして児童相談所との連携の体制を構築、整備した上で児童虐待の防止推進月間であります今年の11月にLINEを利用した相談窓口をトライアルで開設することといたします。そのトライアルの以降は研修を行った上で、来年度から本格的に実施をする予定といたしております。やはり今、若い世代の人たちが、若い子育て中の方々が使っている通信手段に、こちらから足を一歩、踏み出すということで相談しやすくする、その環境を整えるということでございます。
都内の大学との政策連携について
次に都内の大学との政策連携についてのお知らせでございます。申すまでもなく東京にはもうさまざまな分野で強みを持つ多くの大学が所在するわけでございます。これらは言ってみれば知の集積地でありまして東京の財産だということであります。東京2020大会の成功はもちろんでございますけれども、そのあとの本格的な人口減少社会でも東京が持続的に成長していく、そのためには大学の皆さんの持つ知見であるとか、新たな発想、そしてこういう都政の政策はどうだといったようなご提案などなど結び付けるべく連携を深めていきたいと、このように考えております。これまでもこのような仕組みはなかったのかと聞いたんですけれども、いろんな審議会の中に大学の先生が入っていただくとか、そういう形はありましたけれども、都と大学との連携というのは、複数の大学との連携というのは今回、初めてで新たに都と都内大学との連携の仕組みを構築することといたしました。 その幾つかポイントがあるんですが、1つ目がプラットフォームとして大学の学長の皆さんとの定例的な懇談会を設置いたします。この懇談会では日常的なコミュニケーションをより深めるための場といたしまして、東京の課題解決、東京の未来、それから国際競争力の向上などなど忌憚のない意見交換を行ってまいりたいと考えております。もちろん都内全ての大学の学長の皆さまに幅広くご意見をお伺いしたいところではありますけれども、まずは10校から20校程度の大学の皆さまにご参加いただく予定としております。第1回を8月の上旬ごろに開催いたしまして、今年度中に2、3回程度の開催を予定いたしております。