【F1シーズン後テスト】角田裕毅、初レッドブル!岩佐歩夢が若手2番手!平川亮はハース、日本勢3人がステップアップ狙う!最速ルクレール、2番手はウィリアムズのサインツ
12月10日火曜日、F1は24戦もの長いシーズンを終えたばかりだが、最終戦アブダビGPの地ヤス・マリーナ・サーキットでは、すでに2025年シーズンに向けたF1ポストシーズンテスト(シーズン後テスト)が行われた。ここ数年、最終戦の後に行われている恒例のシーズン後テストだ。 ●【2024F1第24戦アブダビGP】予選タイムはどのくらいだった? ■日本人3人が登場! 日本人としての注目は、レッドブル・レーシングに初めて乗る角田裕毅、RBに乗る岩佐歩夢、そしてハースに乗ったのは平川亮だ。平川亮は、先週金曜日にはチャンピオンマシンのマクラーレンをドライブしている。全員がステップアップを目指している重要なテストでもある。 ■ルーキー+レギュラー このテストは、全10チーム、2台の合計20台が走行する。また、FIAの規定により、各チームのマシン1台はグランプリに2回以上参戦していない「ルーキードライバー」を起用しなければならない。もう1台にはドライバーに制限はなく、現役ドライバーや移籍したばかりのドライバーたちが来季に向けてチームとテストをしていた。 ■タイヤ使用ルール。ピレリは超ソフトコンパウンド追加 F1公式タイヤのピレリは、ハードのC2~ソフトなC6まで2025年用コンパウンドを5種類持ち込んだが、最もハードなC1は硬すぎてこのサーキットには適していないため今回のテストには使われない。 使用するタイヤも異なっており、ルーキーたちは先週末のグランプリで使用されていたのと同じ2024年仕様のコンパウンドを走らせた。もう一方のマシンでは、一年を通してチームと共同で開発してきた、ピレリが来シーズン供給するコンパウンドをテストした。 タイヤ本数は、若手ドライバーはそれぞれ8セットのタイヤを使用。内訳はC3が2本、C4が4本、C5が2本だ。もう一方のレギュラードライバーは10セット使用。こちらはC2が1本、C3とC4が各3本、C5が2本、C6が1本という内訳だ。 C6は、2025年から追加される新しい超ソフトコンパウンドで、滑りやすい路面の一部のストリートサーキットでの使用が想定されている。 チーム側は、来年のマシン開発に必要なデータを収集するため、自由に選択している。しかし、FIAはレースで使用されなかったパーツ類の取付は許可していない。 ■総合トップはルクレール、若手トップはキミ・アントネッリ 9時間のテストで、最後に1回だけ中断があったものの、全チームの合計周回数は2,578周、走行距離は13,614.418kmだった。 一部のチームは、インスタレーションラップや空力測定を行う際、レインタイヤやインターミディエイトタイヤを履いて走行していた。 この日の総合トップは、1分23秒510をマークしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番手はフェラーリからウィリアムズに移籍したカルロス・サインツ(1分23秒635)、3番手はメルセデスのジョージ・ラッセル(1分23秒789)だった。サインツはC5のタイムだったが、ラッセルは超ソフトのC6を履いていた。 角田裕毅はC6を履いて9番手と慎重に走った。 ルーキー勢は、キミ・アントネッリ(メルセデス)がC5で1分23秒873の最速をマークした。岩佐歩夢(RB)はC5で2番手、平川亮(ハース)はC5で6番手だった。 最も周回数が多かったドライバーは、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ、159周)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ、146周)、フェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーティン、146周)の3人だった。 ■コンパウンド間のタイム差は約0.5秒 ピレリのマリオ・イゾラ(モータースポーツディレクター)は「C2、C3、C4、C5のパフォーマンス差は、それぞれのコンパウンド間に約0.5秒差を設けるという我々の目標に合致していた」と述べている。 また、超ソフトなC6については「最初のフライングラップでさえもデグラデーション(劣化)がかなり顕著だった」と語っており、今後データを分析し、使用するサーキットは限定的になることを示唆している。 ■公式ドライバー:F1シーズン後テスト2024 1 1:23.510/C5 シャルル・ルクレール(フェラーリ) 2 1:23.635/C5 カルロス・サインツ(ウィリアムズ) 3 1:23.789/C6 ジョージ・ラッセル(メルセデス) 4 1:23.856/C5 ニコ・ヒュルケンベルグ(Kickザウバー) 5 1:24.268/C5 ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ) 6 1:24.305/C6 エステバン・オコン(ハース) 7 1:24.440/C5 リアム・ローソン(RB) 8 1:24.678/C5 ランド・ノリス(マクラーレン) 9 1:24.689/C6 角田裕毅(レッドブル) 10 1:24.838/C5 オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 11 1:24.014/C6 フェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーティン) ■若手ドライバー:F1シーズン後テスト2024 1 1:23.873/C5 キミ・アントネッリ(メルセデス) 2 1:24.100/C5 岩佐歩夢(RB) 3 1:24.222/C5 パト・オワード(マクラーレン) 4 1:24.275/C5 ポール・アロン(アルピーヌ) 5 1:24.375/C5 ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ) 6 1:24.435/C5 平川亮(ハース) 7 1:24.576/C5 アーサー・ルクレール(フェラーリ) 8 1:24.632/C5 アイザック・ハジャー(レッドブル) 9 1:24.738/C5 ガブリエル・ボルトレト(Kickザウバー) 10 1:24.997/C5 ジャック・クロフォード(アストンマーティン) 11 1:25.159/C4 フレデリック・ベスティ(メルセデス) 12 1:25.238/C4 アントニオ・フォコ(フェラーリ)
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