「越後の大幹線」どこまでスゴくなる? 新潟-柏崎間の“新バイパス”の進捗 新潟の‟高速並み無料道”へ一直線!
国道116号“高規格化”の一翼、吉田バイパス
国土交通省 北陸地方整備局は2024年12月11日、今年度第2回目となる事業評価監視委員会を開催。新潟県内で事業中の国道116号「吉田バイパス」について、関係者間で進捗が共有されました。 【田んぼにビシっと!】「吉田バイパス」ほか国道116号の“凄み”(地図/画像) 吉田バイパスは、国道116号のうち燕市から新潟市西蒲区に至る11.5kmの道路です。燕市吉田の市街地を避け、燕市役所の裏手の農地を南北に貫きます。両端の一部は現道拡幅部として4車線で、中間の新設部は盛土構造のバイパスとして2車線(一部、付加追越車線つき)で計画されています。 これにより、市街地を通る現道の渋滞が緩和され、走行速度が11km/h向上、バイパス利用ならば市街地部の通過時間が22分から13分まで短縮されると見込まれています。事故の減少効果も期待されています。 2020年度に事業化され、2023年度末時点の進捗率は「2%」に留まります。用地確保もまだ緒についたばかり。用地取得の促進、早期の工事着手を目指すとともに、「周辺の大規模事業での発生土の有効活用によりコスト縮減を図る」という方針も示されました。 この国道116号はJR越後線に沿う幹線道路で、海沿いルートと内陸の国道8号の中間を貫き、柏崎と新潟を結ぶ最短ルートとして機能しています。新潟市側では、市街地の中心部を貫く高速道路並みの無料バイパス群、すなわち「新潟西バイパス」「新潟バイパス」「新新バイパス」(計約37km。一般的には「新潟バイパス」で総称されることも)へ真っすぐつながります。 越後平野を貫く国道116号は、柏崎市から断続的にバイパスが整備されており、吉田バイパスもその一翼を担います。未だバイパス化されていない区間や、バイパスといっても暫定整備の状態で、改良用地はしっかり確保されているような区間も目立ちますが、これらもいつか、北陸道並みの道路に変貌するかもしれません。
乗りものニュース編集部