「そのままできたら生き残れる可能性あるぞ」元ゾフィー・上田が語る、全米進出を目指したきっかけ
コンビ解散、渡米、結婚……昨年末に怒涛の日々を送った元ゾフィー・上田航平(39)。今年に入ってもトークライブ「コントで全米進出企画会議」や10組のコント師にネタを書き下ろすコントライブ「BYSTANDER」を開催するなど精力的な活動が目立っている。 【画像】よくこんなのと結婚してくれたなっていう… 前編では、主にアメリカのお笑い事情をテーマに話を聞いた。続く後編では、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(AbemaTV)で解散を発表した経緯、幼少期に触れた海外コメディと劇団や映画学校時代のエピソード、アメリカ進出を考えるようになったきっかけ、国内での活動についてなど、さらに彼の今を深掘りしていく――。 ◆「自分を抑える必要ないよ」ってことが意図として伝わればいいかなって ――昨年11月にコンビ解散を発表。『しくじり先生』で詳しい経緯を語ったのは、コント番組『東京 BABY BOYS 9』(テレビ朝日系)を立ち上げたディレクター・北野貴章さんに対する恩もあってのことだったんですか? 上田:北野さんとはちょっと揉めたんですよ(苦笑)。僕は「いろいろ詮索されるだろうけど、別に世間に言う必要はない」って考えだったからSNSだけで発表して終わりにしたかったんですけど、北野さんから「ちゃんと事情を説明しないとファンの人も納得してくれないし、パって解散して終わりのコンビじゃない」って止められて。 その後もお互いの言い分をぶつけ合ったんですけど、最終的に北野さんから「(相方の)サイトウ(ナオキ)も言いたいことがあると思うよ」と説得されて、「そっか。それは止められないよな」と。それで「わかりました。そのかわり僕は思ってること全部言います。後はもう任せます」と伝えて収録することになったんですよね。 いまだに「言って良かった!」とは胸張って言えないというか(苦笑)。きっと解散理由を挙げたらお互いにもっといろいろあるだろうし、そんな中でああやって切り取ってしゃべるのって難しいですよね。だから、みんな何となくフワ~って解散するんだろうなって。 ――どこまで理由を明かすかに関わらず、解散することに変わりはないですからね。ただ、誠実にファンに向き合おうとしている姿勢は伝わってきましたよ。 上田:じゃ良かったのかな。やっぱり違う人間同士だからやりたいことの違いって出てくるじゃないですか。大人だし、いろんなものを見ていくうちに「一緒にやる」ってことが時期によって大きく変わるはずなんですよね。そんな中で「一緒にいなきゃいけない」っていうのが強過ぎると、お互いにやられていくっていうか。 会社を辞めるにしても、本当は合わないんだったら辞めたほうがいいけど、先輩とか同僚から「こんだけ俺たち一緒にやってきたじゃねぇか」って言われたら、情もあるし「じゃもう1年いようかな」ってなるじゃないですか。「そこで自分を抑える必要ないよ」ってことが意図として伝わればいいかなって。 やりたい方向性がズレてくってことは不思議なことじゃないし、「変わっちまったな!」ってお互いを叩く必要もないし。「それがやりたいんだったら、別々にやろうや」ってだけなんですよね。