法人、たばこ税の令和8年度からの引き上げに与党が合意 防衛増税の議論が進展
防衛力強化に向けた増税を巡り、自民、公明両党の税制調査会幹部は12日の協議で、対象となる3税のうち法人、たばこについて令和8年度から引き上げる政府案を了承することで一致した。会合後に関係者が明らかにした。令和7年度与党税制改正大綱に盛り込む方向だ。所得税の扱いに関しては、13日朝までに税制会長間で決着させる。 政府案では、法人税は8年4月から税額に4%を付加。たばこ税は加熱式たばこの税率を8年4月から引き上げ、紙巻きたばことそろえ、9年4月から3回に分けて1本当たり計1・5円引き上げる。また、所得税は9年1月から、税額に1%を付加する代わりに、東日本大震災の復興財源に充ててきた復興特別所得税の税率を1%引き下げ、課税期間を延長する。 所得税に関して、公明党内には「国民民主党が所得を増やすと言っている中、所得税を上げられるのか」など慎重な意見が出ている。このため税制会長間の協議に委ねられることになった。 一方、高校生年代(16~18歳)の子を育てる親の税負担を減らす「扶養控除」については、国民民主も含めた3党で話し合うことになった。