輪島功一さんの孫・磯谷大心が日本ユース・ウエルター級王座を獲得、ベルトを誇らしげに「家族に見せたい」
◆プロボクシング ▽日本ユース・ウエルター級(66・6キロ以下)王座決定戦8回戦 〇磯谷大心 (判定) 加藤大河●(10日、東京・後楽園ホール) 日本ユース・ウエルター級王座決定戦は、元WBA、WBC世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王者・輪島功一さん(81)の孫、磯谷大心(輪島功一スポーツ)が加藤大河(DANGAN越谷)に判定勝ち。新王者となった。 戦績は23歳の磯谷が8勝(5KO)3敗、21歳の加藤が6勝(2KO)3敗。 最後まで気力を振り絞って戦い抜いた。リングサイドから祖父が見守る中、磯谷が誇らしげにベルトを腰に巻いた。父は元日本ランカーの和広トレーナー、母は輪島さんの長女・大子(ひろこ)さん。17歳の末弟・広太がこの日、プロデビュー戦を判定勝ち。勝利のバトンを託されて上がったリングだった。「弟が判定勝ちで手本を見せてやると言って上がったけど、こんな結果で合わせる顔がない」と渋い表情を見せながらも、「初めてのベルトは腰に巻きたかった。(決意を)実行できてうれしい」と笑顔を見せた。 前回の試合で両手の拳を痛めた。予防のため、試合前に痛み止めの麻酔を打って臨んだが、「ジャブが当たり始めた3~4回に左手が痛くなって…。渋い試合をしてしまった。未熟ですね」という。 それでも描いていた兄弟そろっての勝利を達成。大心は「弟の試合前の方が緊張した」そうで、「兄弟で勝ててうれしいです」と安堵の表情を見せた。腰に巻いたベルトは「家族に見せたいですね」と支えてくれた輪島&磯谷ファミリーに感謝していた。
報知新聞社