空いた時間を活用する「スキマ副業」マッチングアプリ普及で広がる選択肢 “ホテル宴会場での食器洗浄や清掃”は競争率が低く穴場、主婦が始めやすいのは“家事代行”
足りなくなった傘を補充するアルバイト
ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、副業にも詳しい芸人・フルマユコさんは「家事代行マッチングサイト」をすすめる。 「プロでなくても、主婦なら経験があるので家事代行は充分にこなせます。紹介サイトには“トラブルがあった場合は個人間で解決”というところが多いですが、例えば『タスカジ』なら、万が一モノを壊したりお皿を割ってしまったりなどのトラブルがあっても会社の補償があり、スポットで1日3時間からできるのでシニア層のかたも始めやすいです」(フルさん) 移動中のちょっとした時間にできる補充系のスキマ副業もある。最近、駅でよく見かける「傘のシェアリングサービス」も、支えているのは傘を補充するアルバイト。フルさんがその仕組みを解説する。 「事前に登録しておくと、“○○のスポットに傘が残り少なくなっているので、△△のスポットから移して補充してください”といった通知がくるので、やりたい人がその場で応募する。外出中にスマホでチェックし、移動や散歩のついでにできそうなら引き受ければいい。同じように、コンビニなどのチャージスポットにあるスマホのレンタル充電器を補充するバイトもあります」 全日本趣味起業協会代表理事の戸田充広さんがすすめるのは、外出中にほったらかしていても増えていく「ポイ活」だ。 「通勤や買い物など、歩くだけでポイントがたまっていくアプリなら誰でも始めやすい。普段から『TikTok』を見ている人なら、『TikTok Light』というアプリに変えれば、電車の中などで動画を見ている時間や“いいね”を押した数などに応じてポイントがたまります。ポイントはPayPayポイントにも交換できるので、使い勝手がいいですよ」
素人写真でも1枚3.25円に
出かけたときに撮った写真を「素材販売」すれば、予想外の収入につながる可能性もある。 「無料写真素材を提供する『写真AC』に写真を投稿し、それが使用されると、その分の報酬が入ります。サービス開始当初は1枚1円でしたが、現在は3.25円にアップ。 自分にとっては何気ない当たり前の風景が、ほかの人には特別なものに感じられるかもしれません。季節ごとの風景や買い物をした商品のイメージ写真などを撮影し、こまめに投稿してみては」(丸山さん) プロっぽくないアマチュア的な写真の方が、好まれるケースも多いという。 自分に合ったスキマ副業の選び方について、丸山さんはこう話す。 「自分の空き時間のパターンが決まっているなら、どこかに所属してスキマ時間に働くのもいい。不確定なら自分の行動パターンに合わせて無理なくできるスキマ副業を探しましょう」 (後編に続く) ※女性セブン2025年1月1日号