「安倍の敵」「対中融和」石破首相、トランプ氏と「1分も会えない衝撃」の面会断念、大丈夫か日米同盟 習主席からは〝秋波〟も
石破茂首相は、ドナルド・トランプ次期米大統領との早期会談を断念した。トランプ氏側が「大統領就任前に外国要人と会談しない方針」を伝えてきたという。ただ、トランプ氏はすでにアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領とは会談している。石破首相とトランプ氏との最初の電話会談は、わずか5分で終了した。やはり、石破首相が、トランプ氏の盟友である安倍晋三元首相を批判し続けてきた「政敵」であることも影響しているのか。こうしたなか、トランプ次期政権の「対中強硬路線」に警戒を強める習近平国家主席は、日本に〝秋波〟を送ってきている。石破政権の急速な「対中融和」姿勢を懸念する声も出てきた。日米同盟は大丈夫なのか。 【写真】東京都大田区蒲田にある「トランプタワー」 「現時点において、会談はいずれの国とも行わないという説明を受けている」「双方の最も都合が良いなるべく早期に会談を行いたい」 石破首相は16日(日本時間17日)、外遊先のペルーで、記者団にトランプ氏との早期面会を断念したことを明かした。7日の電話会談が5分程度で終了し、トランプ氏の「石破軽視」が指摘されていた。水面下で懸命に面会を模索していただけに、政治的打撃は大きい。 早期の対面が実現しなかったのは、米国側の理由だという。 石破首相によると、トランプ氏側は、各国首脳から多数の面会依頼があるとしたほか、民間人が米政府の外交問題で外国政府と交渉することを禁じた「米ローガン法」を踏まえ、来年1月の大統領就任前の会談は行わない判断だと説明したという。 だが、永田町や霞が関では「この説明は苦しい」(外交関係者)との指摘が相次いでいる。 自民党ベテラン議員は「トランプ氏は、安倍氏とは強固な信頼関係を築いており、『日米同盟の意義や重要性』を知らないわけがない。国際情勢が不安定化するなか、あいさつ程度でも面会して『日米の絆』をアピールすべきだった。1分も会えないのは衝撃だ」と焦りをにじませる。 「誰とも会わない」という説明にも矛盾がある。