「安倍の敵」「対中融和」石破首相、トランプ氏と「1分も会えない衝撃」の面会断念、大丈夫か日米同盟 習主席からは〝秋波〟も
トランプ氏は14日、米フロリダ州を訪れたアルゼンチンのミレイ大統領と会談し、連携を確認している。ミレイ氏は、トランプ氏の大統領選勝利以降、各国首脳に先駆けて面会を実現させた。トランプ氏は多忙の中でも、「相手を選んで会談した」(前出のベテラン議員)ことになる。
トランプ氏の電話会談での石破首相への対応も気になる。石破首相とは5分間だったが、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とは12分間、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とは25分間だった。
自民党の小野寺五典政調会長は「トランプ氏はもっと話したかったようだが、会合(パーティー)を中座して出てきてくれていた。石破首相が配慮して早めに戻ってもらった」とテレビ番組で明かしたが、自民党内からは「伝えることは山ほどあったはずだ」「スケジュールがパーティーの合間しかとれなかったのか」と批判の声もあがる。
麻生太郎元首相が4月に訪米して会談した際は、トランプ氏は「シンゾー(安倍元首相)を通して知っている」と歓待し、ニューヨークのトランプタワー内で約1時間会談した。2人は通訳なしで英語で語り合い、「日米関係の揺るがぬ重要性」などを確認している。
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日米関係筋は「石破首相は本人を含めて、トランプ氏との接点が皆無だった。トランプ氏が再選する可能性は十分あっただけに、『外交手腕』『危機管理』が問われる事態だ。今回、トランプ氏が面会を断ってきたのも、低支持率にあえぐ石破政権の現状を見て、『早期面会の必要性がない』と判断した可能性がある」と指摘する。
トランプ氏と、安倍、麻生両氏との関係を分析する見方もある。
自民党中堅議員は「トランプ氏や側近は、石破首相が長年、安倍政権や麻生政権を批判し続けた経緯を知っているはずだ。安倍氏は公然と石破首相に反論していた。安倍、麻生両氏と親密なトランプ氏だけに、面識のない石破首相への印象は良好とは言えないだろう」と指摘する。