アマゾン、グーグル、マイクロソフト…世界的ビッグテックはなぜ「RevOps」の専門チームを組織するのか
2024年9月米国サンフランシスコで開催のRevenue Operations Alliance(レベニューオペレーション・アライアンス)主催のRevOpsに関するカンファレンス※ 2 ではメタのGlobal Revenue Operations(グローバル・レベニューオペレーション)のシニアディレクターによる、プロセスを合理化し、収益の予測可能性を高め、明確で実行可能なRevOpsの年間計画を作成する方法についてのセッションや、グーグルのRevenue Strategy and Operations(レベニューストラテジー・アンド・オペレーション)の責任者から、さまざまなGTM戦略を分析し、中小企業や新興企業が長期的な計画を通じて拡大と成長を促進するための重要なポイントが共有されるなど、RevOpsに関する取り組みや成果が共有される場も活発に持たれています。 そしてAI時代の本格的な到来に向けて、もうグローバルでは「AIをどう利用するか?」ではなく「このようにAIを使った結果、このような未来が見えた」という内容に変わっています。 しかし、今も膨張し続けるデータの活用は、いまだ限定的だという企業が多いのが実情です。 IDCとシーゲートによる2020年の下図(図0-2)では、企業が本来活用できるすべてのデータの44%が収集されないままであり、収集されたデータのうち43%が未使用のままであると推定されています。 現在、実用化されているデータは全体の3分の1に過ぎないという調査結果からわかるように、7割のデータは蓄積されているだけ、または活用できるのに明るみにでていないという現実です。 戦略を実現するための組織やプロセスのデザイン、テクノロジーやデータの活用を推進するRevOpsの重要性は年々増しています。 ※2 出所:Revenue Operations Alliance(https://events.revenueoperationsalliance.com/location/ sanfrancisco/speakers)
川上 エリカ/丸井 達郎/廣崎 依久