「シャンシャンな会議じゃの~」パンダのことかと…こんな「おじさんビジネス用語」もありました! ニュースアプリで募集
「ツーカー」「音頭をとる」…。「おじさんビジネス用語」が数年前からSNS(交流サイト)で話題となっています。1990年代半ば以降に生まれたZ世代の認知度の調査結果を紹介したところ、中国新聞のニュースアプリ「みみみ」におじさんビジネス用語を巡る体験談が寄せられました。20代の記者には分からない言葉ばかりですが、意味を調べてみると…。言葉って面白い! 「みみみ」に寄せられた体験談を紹介します。 【グラフ】音頭をとる・ツーカー・ロハ…おじさんビジネス用語、Z世代が正確に意味が分かるとした割合
■「シャンシャンな会議じゃの~」と言われて、パンダのことかと思いましたが違いました
「シャンシャン」は上野動物園(東京)で2023年まで飼育されていたパンダの名前。父はリーリー、母はシンシンですが…。もちろんパンダのシャンシャンについての会議ではなく、議論や質疑応答がなく、短時間で終わる様子を表した言葉です。
■資料を印刷することを「打ち出す」と言われて、戸惑ったことがあります。私は20代なのでコピーを使います
もう一つ、コピーを巡る言葉での投稿。
■資料を焼く=コピーするというのが分からなかった
これは勘違いするとちょっとたいへんかも。「資料を焼いて」と言われて文字通りに受け取り、大切な資料を本当に燃やしてしまうと大変なことになります。 ではなぜコピーすることを「焼く」と表現するのでしょうか。それは昭和30年代に普及した複写機が「青焼き(ジアゾ)複写機」と呼ばれていたことにつながります。1951年に世界初の卓上型湿式ジアゾ複写機を開発したキヤノンファインテックニスカ(当時はコピア)によると、ジアゾ複写機は、感光性物質を塗った紙と原稿を密着させ、光を当てて複写する仕組みでした。光の透過度によって青の濃淡が変わるので「青焼き」と呼ばれました。1980年代後半ごろには、薬品を塗っていない普通の紙で複写ができる複写機が主流となり、「焼く」という表現は使われなくなっていきました。
■「あんこ」を知らなかった
これは難しい。不動産業界で使われる売り手と買い手の間に存在する業者のことだそうです。
■「リャンハンアップ」が分かりませんでした
この言葉は、別の投稿者が解説してくれました。「リャンハンはマージャンの用語です。ビジネスでは新事実が後から判明して価値が高まる意味で使われています」。 一方で50代のユーザーからは「記事で紹介されている用語の意味の半分も分かりませんでした」との意見もありました。 意味を知ると、言葉は生きているんだなと実感します。職場でも若者言葉やおじさん言葉を、年齢を超えてお互いに教え合い、会話を楽しめるといいですね。
中国新聞社